ルツ記2章 「御翼の下に」

があなたのしたことに報いてくださるように。あなたがその翼の下に身を避けようとして来たイスラエルの神、から、豊かな報いがあるように。」ルツ記2:12

くぅ~ママのちょっと一言
イスラエルでは貧しい人のために収穫物を全部取りつくさずに残しておくことが律法で決められていました。ナオミとルツは落穂を拾って暮らさないといけないほど貧しい暮らしぶりでした。ナオミは自分が神の恵みからもれてしまったと思っていたことでしょう。しかしそうではなかったのです。ボアズがルツに言ったように、御翼(神)の元に来た者を神は憐れんでくださらないはずはありません。

新約聖書のマタイによる福音書の11:28に「疲れたもの、重荷を負う者は だれでも私の元に来なさい。休ませてあげよう」と書かれていますが、神は重荷を取って、休ませて下さるばかりか、御翼の下で新しく生きる力、喜び、希望を与えてくださるのです。

聖書要約
ボアズの厚意
ナオミとルツには畑もなく食べるもののありません。ルツはナオミに「落穂を拾わせてもらいます」と、言って出かけました。ルツが行った畑はボアズの所有する畑でした。ボアズはナオミの夫エリメレクの親戚で、その土地の有力者でした。ルツが落穂ひろいをしているとボアズがやってきました。ボアズは農婦たちに「主があなたたちと共におられますように」と言うと、彼らも「主があなたを祝福してくださいますように」と言いました。ボアズは召使にあの女性は誰かと聞きました。召使は「ナオミと一緒に帰ってきたモアブの娘です」と答えました。ボアズはルツに近づき、自分の畑でずーっと落穂を拾いなさい。もし喉が渇いたら若い者に水を飲ませてもらいなさいと言いました。ボアズはルツが故郷や両親を置いて、悲惨な姑と一緒に生きることを選んだことや、イスラエルの神を信じてここに来たことを知っていました。そしてルツに「イスラエルの神、主がその御翼のもとに逃れてきたあなたに十分に報いてくださるように」と言ったのです。食事のときもボアズはルツに食事を与え、そして落穂が拾いやすいようにしておくように若者達に命じました。一日中働いて家に帰ったルツの大麦の多さを見てナオミはびっくりしました。いきさつを聞いたナオミは神に感謝しました。さらにルツはナオミからボアズが親戚であり、エリメレクの家を絶やさないようにする責任のある一人であるということ聞かされました。ルツは刈り入れが終わるまでボアズの畑で落穂を拾わせてもらうことが出来たのです。