エレミヤ書38章 誰と戦うのか
「仮に進言申し上げても、お聞きにはなりますまい」エレミヤ書38:18
くぅ~ママのちょっと一言
民は戦う相手を間違えています。矛先はエレミヤではなくバビロンに向けられるべきなのです。いやそもそもバビロンに矛先を向ける前に、自分たちの心の中の悪なるものに目を向けるべきなのです。
もし人を責めたくなるような場面があった時、人を攻める前に自分の心を点検し自分中心の悪なるものがないかどうか、神に背くような考えを持っていないか点検することから始めたいと思います。
聖書要約
水溜めに投げ込まれる
エレミヤに反感を持つ者4人はエレミヤが「バビロンに投降すれば生き延びられる。都に留まる者は剣か飢饉か疫病で死ぬ」と預言しているのを聞き、ゼデキヤ王にエルサレム兵の士気をくじくようなことを言うエレミヤを処刑するように言いました。王はエレミヤを彼らの好きなようにするように言います。彼らはエレミヤを捕え、縄で縛って井戸につり下ろしました。井戸の底には泥がたまっていて、エレミヤはその中に沈みました。
そのことを聞いた王の信認の熱いエチオピアの宦官が、べニヤミンの裁きの門にいる王の所に行って、エレミヤを助けたいと申し出ます。王はそれを許し、30人の者をエレミヤを助けるために遣わします。このようにしてエレミヤは井戸から引きあげられたのです。
ゼデキヤ王との最後の会見
ゼデキヤ王はエレミヤを呼び寄せ「何も隠さず話すように」と言いました。エレミヤは「私が正直に申しますと、あなたは私を殺すでしょう。もしくはあなたは私の言葉を聞かないでしょう」と答えます。しかしゼデキヤはいのちを守ることを約束してエレミヤの言葉を聞きだしました。エレミヤは「バビロンに降伏すれば命は助かり、都は火で焼かれない」と語りました。ゼデキヤは降伏したとしても先に投降したユダヤ人たちによって身の危険にさらされるかもしれないと心配するのですが、そのようなことはないとエレミヤは言います。そして宮廷の王妃や王子もバビロンに引き渡されることをエレミヤは王に言いました。
ゼデキヤ王はエレミヤにこの事は誰にも話さないようにと言いました。案の定、町の人たちがエレミヤに王との密談ことを聞きにきましたが、うまくそれをかわし、エレミヤはエルサレムが陥落する日まで監視の庭に留め置かれたのでした。