ダニエル書1章 従うことを守ったダニエル


「王は、知恵と悟りに関わる事柄を彼らに尋ねたが、彼らがそのすべてにおいて、国中のどんな呪法師、呪文師よりも十倍もまさっていることが明らかになった。」ダニエル書1:20

くぅ~ママのちょっと一言
ダニエルの名には「神裁きたもう」という意味があります。他の3人の友人もそれぞれ意味ある名前でしたが、捕囚となり名前を変えられます。それは異教の偶像に関連する名前でした。これほど屈辱があるでしょうか。そんな中、偶像にささげられた食物を食べさせられることになったダニエルたちはそれを食べずにすむ方法を模索し思いを叶えます。神に従うことを決心する者に神は知恵を授けてくださるのです。ダニエル書は全ての主権は神にあること。また異文化においてもなお、信仰と服従と献身の生活を送ることの意味と、イエスキリストによる救いを指し示しています。

聖書要約
バビロンの宮廷でのダニエル
ユダの王、ヨヤキムの治世3年のことです。バビロンの王がエルサレムを攻めてきて、神殿の祭具の一部を持ちだして、自分の宝物庫に収めました。また王は侍従長に命じて捕囚として連れてきたユダヤ人の中から若者から、王族、貴族の出身で、丈夫な体、美しい容姿、才能と知恵と理解力があり、宮廷につかえる能力のある者を選びださせました。その少年たちにカルディアの言葉と文学を学ばせました。このように選ばれた若者の中にダニエル、ハナンヤ、ミシャエル、アザルヤの4人がいました。侍従長は4人の名前をペルテシャツァル、シャドラク、メシャク、アベド・ネゴと変えて呼びました。その教育機関の3年間、王の調理場から最上の食物とぶどう酒が支給されましたが、この4人は王の食事で自分たちを汚すことがないようにと決心して、侍従長に願い出ました。侍従長は「王が決められた食事を食べないために、他の若者よりあなた方が青白い顔になり、痩せてしまったら私が首を切られるかもしれない」と言いましたが、ダニエルは10日間野菜と水だけの食事をした後、他の若者と比べてほしいと頼んだのです。10日が過ぎましたが、ダニエルと3人の友達は他のどの若者より健康状態が良かったのです。ダニエルたちは肉と酒を除いた食事を食べることを許されました。この4人の才能は優れており、特にダニエルは夢を解くことが出来ました。教育期間が終わった後、王は彼らと語りあいましたが、この4人に並ぶ者はいませんでした。王は知恵と理解力が求められることがあれば彼らに意見を求めました。彼らは国中のどの占い師、祈祷師よりも10倍優れていました。
ダニエルはキュロス王の元年まで王に仕えました。