マタイによる福音書16章 ペテロの信仰告白
「あなたは生ける神の子キリストです。」マタイ16:16
くぅ~ママのちょっと一言
パリサイ派は復活を信じますが、サドカイ派は否定します。今まで対立関係にあった両者がイエスの出現により、まとまってイエスを試そうとしました。彼らのパン種とは、最初は小さな間違いや悪でも、大きく膨れ上がり、大きな悪影響を及ぼすことを表しています。
神の霊を受けたペテロの信仰告白に続く、「天の鍵」は新約聖書の最後のヨハネによる黙示録に出てきます。ペテロの生涯において、神の国を開く重要なポストにいたことを預言する言葉です。
そのペテロに対して「サタンよ、引き下れ」とは厳しい言葉ですが、素晴らしい信仰告白のそばで、それを脅威に思う悪の力が働いているのではないかと思います。私たちを神から離そうとする悪の力に引きずりこまれないように、信仰が順調と追われる時ほど油断せず、神の愛の武具を身にまとって立ち向かいたいと思います。
聖書要約
人々はしるしを欲しがる
パリサイ派とサドカイ派の人々がイエスを試そうと「天からの奇跡を見せてください」と言いました。イエスはお答えになりました。「あなた方は空模様を見て天気を見分けるのに、時代を見分けることはできないのか。神に背いた時代は不思議な奇跡が天に起こることを見たがるものです。しかしヨナの身に起こったこと以外には神さまの証拠は与えられない」と。
パリサイ派とサドカイ派の人々のパン種
一行は湖の向こうの岸に渡りました。ところが弟子たちはパンを持って来るのを忘れていました。イエスは弟子たちに「パリサイ派とサドカイ派のパン種に気を付けよ」と言われたので、パンを忘れたことを言われているのかと勘違いしました。それに気がつかれたイエスは「信仰の薄い者たちよ。私がわずかなパンで何千人もの人々にパンを分け与えた時、残りのパンが何かごあったか。私が言ったのはパンのことではなく、彼らのパン種に注意するように言ったのだ」と言われました。それでようやく弟子たちはパンのことではなく彼らの間違った教えに注意するように言われていることに気がつきました。
ペテロ、信仰を言い表す
イエスはフィリポカイザリアに言った時、弟子たちに「人々はわたしのことを誰だと言っているか」と尋ねられました。弟子たちは答えました。「バプテスマのヨハネという人もいれば、エリヤだとかエリシャだとか言う人もいます」と。「それではあなたたちはわたしを何者だと言うのか」と聞かれたのでシモン・ペテロが「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えました。「シモン、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現わしたのはわたしの父である。人間の力ではない。あなたはペテロ(岩)、わたしはこの岩の上に教会を建てる。地獄のどんな力も教会に打ち勝つことはできない。あなたに天国の鍵を授ける。」こう話された後、イエスはご自分がキリスト(救い主)であることを他の人に話さないように言われました。
イエス、死と復活を予告する
この時からイエスは自分がエルサレムに行って、多くの苦しみを受け、殺され、3日目に復活することを弟子たちに打ち明け始められました。ところがペテロがイエスを脇に呼んで忠告しました。「とんでもないことです。そんなことがあってはなりません」イエスは振り向いて「サタンよ、引き下れ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている」と言われ、弟子たちに「わたしについてきたいと思う者は自分を捨てて自分の十字架を背負ってわたしに従いなさい。自分の命を救いたいと思う者はそれを失うが、わたしのために自分の命を失うものはそれを得る。全世界を手に入れても永遠の命を失ったら何の得があろうか。人の子が父の栄光に輝いて天使を共に来る時、それぞれの行いに応じて報いがある」と言われました。