マルコによる福音書1章 権威ある教え


「時が満ち、神の国が近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」マルコ1:15

くぅ~ママのちょっと一言
マルコはイエスの直接の弟子ではなく、ペテロの通訳者です。ペテロやイエスを直接知っている人たちの話を聴いてマルコが書き記しました。 1章1節の始まりはバプテスマのヨハネの記事からです。 ヨハネの使命は、イスラエルの人々に悔い改めに導くことと、イスラエルの人々にイエスを紹介することでした。「悔い改める」はギリシャ語では「メタノイア」言い、「心を変える」「残念に思う」と言う意味があるそうです。それと共にヘブル語の「シュブ」という概念とも関係がある言葉で、それには罪を後悔するだけでなく、「罪を認め、罪とは逆の方向にむきを変えて生きていこうと決心する」「生活の変化をもたらす」という意味なのだそうです。悔い改めるのは異邦人のすることと思っていたイスラエルの人々に、「あなた達こそ悔い改める必要があるのです」とヨハネもイエス様も迫ったのです。

聖書要約
洗礼者ヨハネ。教えを宣べる
神の子イエス・キリストのすばらしい出来事の始まりについてです。神が一人子イエスをこの世に遣わされることと、その準備のために特別の使者を送られることは、ずっと以前に預言者イザヤが告げていました。そしてその通り、洗礼者ヨハネが荒野に現れて「悔い改めて、バプテスマを受け、神に立ち返るように」と、人々に教えました。そして「わたしより優れた方がもうすぐおいでになる。わたしは水でバプテスマを授けているが、その方は聖霊でバプテスマをお授けになる」と言いました。
イエス、洗礼を受ける
イエスはヨハネからバプテスマをお受け、水から上がられると、天が裂けて霊が鳩のように下ってきて「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声がしました。
誘惑を受ける
霊はイエスを荒野に送りだしました。そこで40日間留まり、罪を犯させようとするサタンの誘惑をお受けになりました。その間、天使がイエスに仕えていました。
ガリラヤで伝道を始める
ヨハネが捕えられた後、イエスはガリラヤに行き、「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と宣教を始められました。
四人の漁師を弟子にする
イエスはがリラヤ湖の岸辺で網を打っているシモンとアンデレの兄弟に「さあ、ついてきなさい。人間をとる漁師にしてあげよう」と声をかけられました。二人はすぐについて行きました。次にヤコブとヨハネの兄弟が舟の中にいるのをご覧になりました。彼らもイエスの呼びかけにすぐに従いました。
汚れた霊に取りつかれた男をいやす
一行はカファルナウムにつきました。イエスは安息日に会堂に入って教え始められました。人々は今まで聞いたことがないような権威に満ちた語りかけに驚きました。その時汚れた霊に取りつかれている男が叫びました。「ナザレのイエス、お前は神の聖者であることは分かっている。我々を滅ぼしに来たのか」と。イエスが「この人から出ていけ」と言われると、汚れた霊は男をけいれんさせ出ていきました。イエスが汚れた霊に命じることができることに人々は驚き、その評判はたちまち広まりました。
多くの病人をいやす
熱を出しているシモンのしゅとめをはじめ、多くの病人をいやされました。
巡回して宣教する 一行はガリラヤ中の会堂に行き、宣教し、悪霊を追い出しました。
重い皮膚病を患っている人をいやす
重い皮膚病を患っている人がイエスの下にやってきました。「清くなれ」とイエスが言われると皮膚病は癒されました。イエスは「誰にも話さないように」と言われましたが、その男はこの出来事をいい広めたので、イエスは公然と町の中に入ることが出来なくなりました。それでも人々はイエスの下にきました。