使徒の働き19章 手で作った神々と真の神

「魔術を行ってまた魔術を行っていた者たちが多数、その書物を持って来て、皆の前で焼き捨てた。」使徒19:19

くぅ~ママのちょっと一言
パウロの第3回目の宣教旅行ですが、諸教会を励ましながら高地を貫く道を通ってエフェソに着きます。そこに住む人々はヨハネのバプテスマしか受けていませんでした。前章の記述から考えるアポロの影響でしょう。アポロの欠けていたこと、そしてパウロがエフェソで紹介した聖霊のバプテスマを受ける事は、神と共に歩む新しい生き方に変えられるという重要なことでした。
銀細工たちの騒動はアルテミス対キリスト教の戦いとも言えます。結果はキリスト教の勝利で終結しました。偶像礼拝の異郷の地でキリスト教が守られたということは、パウロの3年間の「語り続けよ」の主の言葉を守り抜いたパウロの信仰の勝利と言えます。
パウロがユダヤ人の会堂で教えていましたが、人々の心がかたくなだったので、ティラノという人の講堂で2年間教えたと記されています。講堂はスコレーというギリシャ語でスクールの語源です。人々が集まって講義を受けるような場所でした。

聖書要約
グッドエフェソで
パウロは内陸のトルコを通ってエフェソに行きました。そこで出会った何人かの弟子たちに会ったのですが、ヨハネの水のバプテスマを授けてもらったのですが、イエスの名による聖霊のバプテスマを知らないことが分かります。ヨハネがわたしの後に来られるイエスを紹介したように、ヨハネのバプテスマ(洗礼)を受けて罪から離れて、神に立ち返る決意をした者がイエスのバプテスマを受けるのは当然のことと、主イエスの名によってバプテスマを受けさせるため、パウロは彼らの頭に手をおきました。すると聖霊が下り、彼らは外国の言葉でしゃべったり、預言を始めました。パウロは会堂で教えていましたが、人々はかたくなでした。信じようとしない人々を後にして、ティラノという人の講堂借りて実に2年も語り続けました。。この間アジア州に住む人はだれもが主の言葉に触れたということです。
グッドユダヤ人の祈祷師たち
パウロは言葉だけではなく、奇跡も行いました。それをまねしたユダヤ人の祈祷師たちがいましたが、悪霊に「主イエスは知っている。パウロのこともよくも知っている。しかしいったいお前は何者だ」と言われ、ひどい目にあわされ、裸にされ、傷つけられたのです。そのことで益々信仰に入いる人が大勢いたということです。また沢山の魔術の本は焼き捨てられました。その本は値段にして銀貨5万枚にもなりました。
グッドエフェソでの騒動
エフェソの伝道も多くの実を結び、新たにローマへ赴くということをパウロは公にしますが、しばらくはアジア州に留まっていました。ちょうどその頃、銀細工師たちが「手で作ったものは神ではない」というパウロの教えが広まると生計を脅かされると考え騒動を起こし、パウロの同行者、ガイオトアリスタルコを捕えて、野外劇場になだれ込みました。パウロはそこにいこうとしますが止められます。アルテミスはエフェソの町の守護神として民からあがめられていました。しかし賢明な書記役によって鎮静化されます。