大阪府議会議員

 大阪維新の会大阪府議会の政調会にお呼び頂きまして、経口中絶薬についてお話させて頂きました。すでに4月に承認されたのですが、この経口中絶薬の機序や心身に及ぼす影響等を説明させていただいた後、承認と同時に依頼として出された留意点が厳守されるか、当分の間と書かれているが、いつの間にか留意点が無きに等しくならないか。またこれをしっかりとしたガイドラインとする必要があるのではないかとご提案させて頂きました。 

 経口中絶薬は1錠目を飲むことで妊娠を継続させる黄体ホルモンが阻害されますので胎児への血流が断たれ、胎児は死滅します。その3日後に2錠目を服用しますが、これは子宮収縮を起こさせ、死滅した胎児や胎盤、子宮内膜を外に出させます。激痛でしょう。痛み止めが効くかどうかは分かりません。出産後の子宮収縮に対して痛み止めは効きにくいですから。出血は2週間ほど続きます。その出血の中には胎児がおり、それらを自らの手で処理しなければなりません。妊娠9週まで処方できるので、胎児の臓器はほぼ形は出来上がっていますし、頭からお尻までが2~3cmほどに成長しています。どれほど女性が傷つくでしょうか。現在行われている全身麻酔のもとで行われる中絶手術であっても7割の女性が罪悪感を持つ(厚労省の共同研究)と言われています。経口中絶薬はそれに勝るのは容易に想像できます。そして2~7%は中絶完了せず、外科的な処置が必要でした。アメリカでは死亡例も報告されています。 

 経口中絶薬は安易、安価で女性にとって朗報、また女性の選択肢を増やせるとの肯定的なご意見もありますが、果たしてそうなのかと考えてほしいのです。小さないのちのドアでは中絶した後の心の痛みを抱えた女性の相談も少なからずお受けします。時間を元に戻してほしい。二度と中絶したくないとどれほど聞いてきたことでしょう。どうか前向きに生きていってくださるようにと祈りつつ支えます。 

 そもそも胎児もいのちなのです。「人間はひとりひとりが、受精の瞬間から自然死にいたるまで、生来の尊厳と固有の価値を有する…」と、1991年4月27日に上智大学で開催された国際生命尊重会議で胎児の人権宣言が採択され、この日を『世界生命の日』として制定されました。女性にとっては中絶か否かは選択権ですが、胎児は生存権なのです。生存権が選択権より勝るのは当然です。胎児も大切な社会の一員です。 

 政治家の皆様にお願いしたい。どんな命も安心して暮らせる日本を作ってほしい。少子化が加速していますが、数だけの問題ではありません。日本人の質、心の問題。心豊かな日本に今、しなければ…それは社会で一番弱い立場の者が幸せであることではないですか。そして女性が笑顔で暮らせることではないですか。

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