再審議
経口中絶薬は入り口は簡単なようですが、どれほど女性の心身を蝕むかと危惧しながら、条件緩和を阻止すべく、先週、東京で厚労省とこども家庭庁の経口中絶薬の担当の方とお会いしてきました。結果ありきの話し合いだったと、肩を落として帰ってきました。ところが25日の朝日新聞のデジタル版で「無床診療所への拡大は再審議」となったと報道されました。但し、外来での使用可能。デジタル版によると調査対象期間外で、「重篤な有害事象」が複数確認されたため、日本産婦人科医会から、無床診療所への使用拡大について慎重な対応を求める声が上がっていた。とのこと。
私たち(生命尊重センターの方々も)の要望は二つの条件を継続することです。1つは①本剤は産科の処置ができる入院可能な施設のみの使用許可とし、そこで胎児および付属物が排出するまで待機することを厳守。2つ目は②中絶された胎児について。排出された胎児等は本人が処理せず、各医療機関で適切に取り扱う。この2点の条件を継続することでした。
これを緩和してしまうと、悪寒や吐き気などを伴う痛みに自宅で一人で堪える。大出血等のリスクもあります。(1割弱の人は手術の必要があります)また中絶した胎児を自分で医院にもっていく、またはトイレに流す等、心身のリスクが大きすぎます。流産の胎児がトイレに流れることもありますが、それは6週未満のことが多いです。9週まで使える本剤でトイレに流すのはあり得ないです(頭からお尻まで3cmの顔も手足の指紋もしっかりある赤ちゃんです。)
無床診療所への使用拡大は再審議と言うことで、少しは女性の体の危険が回避されたかもしれませんが、危惧していることが解決されたわけではありません。①②の条件が継続されるように切に願います。
本日の聖書