ルカによる福音書19章 救いの人生
「今日、救いがこの家に来ました。」ルカ19:9
くぅ~ママのちょっと一言
イエスは初めて会ったザアカイに呼びかけられました。喜んで応答したザーカイに「今日、救いがこの家に訪れた」と宣言されたのです。ザアカイと同じように、私の全てをご存知のイエス様から、いつ呼びかけられてもいいように、耳を澄まして応答する準備をしておかなければと思うのです。
「マタイのタラントのたとえ」と「ルカのムナのたとえ」はよく似ていますが。ここで託されたムナは福音を現わしているのだそうです。クリスチャンは主から託された福音を決して軽んじることなく、神の国が実現までの間、忍耐強く、福音の確信(信仰)をもって終末に備えよ、ということではないかと思います。
聖書要約
徴税人ザアカイ
イエスはエリコの町を通られました。そこにローマに収める税金の取り立てをしているザーカイという人がいました。ザーカイはイエスを一目見ようとしましたが、背が低くかったため、群衆で遮られて見ることができません。そこでいちじく桑に登りました。イエスがその場所に来られると、上を見上げて言われたのです。「ザーカイ、降りて来なさい。今日あなたの家に泊まりに行きます」ザーカイは喜んでイエスを迎えました。人々は「罪人ザーカイの家に行くなんて」と思いました。しかしザーカイはイエスに「財産の半分を貧しい人に分け、不正で取り立てた税金を4倍にして返します」と罪を悔い改めたのです。イエスは「今日、救いがこの家を訪れた。人の子は失われた者を救うために来た」と宣言されました。
ムナのたとえ
人々はすぐにでも神の国が実現すると早合点していました。それを正そうとイエスは話されました。「ある立派な家柄の人が王の位を受けるために遠くの首都に出かけることになりました。出発前に十人の家来に留守中に商売をするように資金を一ムナ預けました。住民の中には王になってほしくないと思っている者もいました。さてその人は王となって帰ってきました。その人は家来から報告を受けました。最初の者は元金の十倍の利益をあげました。次の者は五倍の利益を。しかし三番目の者は「あなたは厳しいお方なので怖くて一ムナをそのままにしていました」と元金をそのまま差し出しました。王は激しく怒りまいたお金を取り上げ、一番目の者に与えました。そして「だれでも持っている者は更に与えられるが、持っていない者は、持っているものまで取り上げられる」と言われました。王となるのを望まなかった者たちは死刑となりました。
エルサレムに迎えられる
イエスはエルサレムに登って行かれました。途中、二人の弟子につないである小ろばを連れて来るように言われました。弟子はイエスに言われたように「主がお入りようなのです」と言って、イエスのところに引いてきました。イエスはそれに乗られました。人々は声高らかに神を賛美しました。エルサレムに近づいた時、イエスは「永遠の平和が、手を伸ばせば届くところにあったのに、あなたがはそれをはねのけた。やがてあなた方は滅ぼされる」と嘆かれました。
神殿から商人を追い出す
イエスは神殿の境内に入り、そこで商売をしている者たちを追い払われ、境内で教えられました。一方、祭司長、律法学者たちの憎しみは燃え上がっていったのです。