サムエル記第二20章 「武将ヨアブ」

ヨアブは彼の下腹を突いた。」サムエル記第二20:10

くぅ~ママのちょっと一言
この章でスポットを浴びるのはなんと言ってもヨアブでしょう。ダビデを守りエルサレムに帰還させた立役者であり、ダビデの軍の司令官を務めたヨアブでした。しかしダビデはヨアブを退け、アマサにその役を与えたのです。ダビデはアブサロム軍の指揮官だったアマサを用いることでアブサロムについた者たちの心を捉えようとしたのですが、アマサはダビデの期待に応えることができませんでした。アマサが思うようなリーダーシップが取れないと分かると今度はアビシャイが用いられました。ヨアブは弟アビシャイを助けてシェバの追跡をします。ヨアブは2度も悔しい思いをしたのです。ヨアブはダビデに苦言を呈するほどの人物でした。また成果を挙げることが出来る武将でした。
このヨアブから私たちが学ぶ事は自分がどのような評価を受けようとも自分が与えられた務めを果たすということではないかと思います。今、自分がなにをすべきかを考えることが出来る者でありたいと思います。ただ目標が定まらなければ、成すべきことが見えてきません。しかしクリスチャンには目標があります。それは主の栄光の為に生きることです。ですから主の栄光のために何をすべきかを考えたらいいわけです。言い換えると「主が喜ばれる事は何か」と言うことに焦点を合わせることではないかと思います。

聖書要約
シェバの反逆
ダビデのエルサレム帰還の途上でダビデに謀反を企てたベニヤミン人のシェバという男がいました。シェバの掛け声に従ったのは、ユダとベニヤミン以外のイスラエルの部族でした。一方ダビデはエルサレムの宮殿に戻ってきました。留守を守っていた側女たちは別棟に移され生活は保障されましたが、ダビデはがそこに通う事はありませんでした。
早速ダビデはシェバの反乱を鎮圧する為に軍の指揮官のマアサに3日以内に軍を召集するように指示しましたが、それを果たすことが出来ませんでした。ダビデはアビシャイにシェバの追跡の指令を出しました。アビシャイは兄のヨアブの助けを借りてシェバを追跡しました。途中遅れてきたアマサとヨアブは出くわします。そこでヨアブは挨拶を交わす振りをしてマアサを殺害します。
シェバはイスラエルの全土を駆け抜けてアベルの町に入り総決起を呼びかけていました。追いついたヨアブ軍がアベルの町を包囲しました。その時町から賢明な女性が出てきてヨアブに「この町を滅ぼすつもりですか。物事に決着をつけたければアベルに聞けということわざがあるのですが…」と相談を持ちかけました。ヨアブがシェバを引き渡してくれればいいと答えると、その女性はそれならと町の者を動かしてシェバの首を取り、ヨアブの所に投げ落としたのです。ヨアブはこの反乱を鎮圧してエルサレムにかえって行きました。
ダビデの重臣たち
この後ヨアブは軍の司令官になりました。またそれぞれの長が決められたのです。