テトスへの手紙2章 贖われた者として神に栄光を帰す

「キリストは、私たちをすべての不法から贖い出し、良いわざに熱心な選びの民をご自分のものとしてきよめるため、私たちのためにご自分を献げられたのです。」テトス2:14

助産師永原のちょっと一言
1章で偽教師について述べた後、パウロは若き伝道者テトスに対して「健全な教えに適うことを語りなさい」と言います。そして教会の各層に対して、どのように教えるかが記されています。クリスチャンの生き方の中心は「神に栄光を帰す」ということです。その為に①神はイエスキリストを十字架にかけられることにより、②罪の中でがんじがらめになっていた私たちを助けてくださり(贖い)、③私たちを聖なる、善意の人に変えてくださったのです。「十字架の贖いを信じる」という①のスイッチを入れることによって、②③が自動的に進んでいき、神に栄光を帰す生き方になる。そのように信仰生活を考えると分かりやすいのではないかと思います。

聖書要約
健全な教え
あなたは、キリスト者としてふさわしい生活を送ることを教会員に教えなさい。まず老人に対しては、まじめで落ち着いた生活、考え深く、真理を信じ、愛と忍耐をもって行動すること。老婦人に対しては静で丁寧な物腰、悪口や大酒を慎み、良いお手本になるような生き方をすること。若い女性に対しては、落ち着いた生活、夫と子どもを愛し、考え深く、きよらかな心、家事をこなし、夫に優しく従順であること。青年に対しては、まず思慮深く、まじめな生活を勧めなさい。まずあなたが模範を示すことができるように、真理を愛し、何事にも真剣に取り組む、良識的に筋道を立てて話すことです。このような生き方をすることが反対する人から悪口をいわれないことになるのです。
また奴隷に対しては、主人に喜ばれるように一生懸命働くこと。口答え、盗みをやめて、信頼に値する人間である事を示しなさい。それが主の教えがいかにすばらしい者であるかを表すことになります。
というのも永遠の命、永遠の救いという神さまからの贈り物が、今全ての人に、ただで提供されているのですから、勧めたような生活をして、救い主、イエスキリストの栄光が現される日を待ち望むようにいしなさい。イエスキリストの十字架の死は、①私たちを罪から助け出してくださり、②神の民としてくださり、③心の清い善意の人に私たちを変えてくださるためであることを、熱心に教会の人たちに教え、実行するように励ましなさい。