申命記5章 「慈しみを与えよう」

「わたしを愛し、わたしの命令を守る者には、恵みを千代にまで施すからである。」申命記5:10

くぅ~ママのちょっと一言
荒野での40年の始まりに神から頂いた契約を、荒野での旅を終えようといているこの時にモーセは再度民に語りました。荒野での40年間はエジプトで身についた悪しき習慣に決別して、約束の地で神の“契約の民”として生きていくために必要な年月でした。そして今まさに約束の地を前に、またモーセがこの世を去る前にもう一度十戒を確認したのでした。
そして神の命じられた十戒を右にも左にもそれずに生きることが命と幸いを得ることなのだと語りました。
十戒の中で気付くことがあります。それは熱情の神は、神を憎む者を呪うと書かれていますが、但し3,4代にわたってなのです。それに対して神は神を愛する者には「恵み」を千代に及んで与えられるというのです。なんという愛に満ちた神様かと思います。しかしそれにもまして、新約において神は、十戒を守ろうとしても守りきれない人類に対して、御子イエスキリストを与えてくださるという大きな愛を示してくださいました。それは私たちの罪のためにイエスキリストが十字架に架かられたことを信じることによって、神の子となることが出来、永遠の命を頂くことができるという大いなる恵なのです。

聖書要約
十戒
モーセはイスラエルの民を呼び集めて言いました。シナイ山で神が我々の先祖と結ばれた契約は、今も存続しています。神は今ここにいる我々すべての民とも契約を結ばれたのです。
神は次のように言われました。「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である」と。そして10の戒めをお与えになりました。
1・わたしをおいて他に神があってはならない。2・いかなる像を造ってはならない。神は熱情の神なので、わたしを憎む者は3、4代に亘って呪う。しかしわたしを愛し、命令を守る者は千代のちまで恵みを与えよう。3・実行できないような誓いを神の名によって誓ってはならない。4・安息日を守ってこれを聖としなさい。5・父と母とを敬いなさい6・殺してはならない 7・姦淫してはならない 8・盗んではならない 9・うそをついてはならない 10・隣人の妻に欲情を燃やしたり、人の持ち物をねたんだりしてはならない これらのことが書かれた2枚の石の板をわたし(モーセ)は神から授かったのです。
神の言葉を取り次ぐ者
我々の先祖はこの法律を暗雲が立ち込めるシナイ山で頂いたのですが、民たちは恐れをなして「私たちはこれ以上神の言葉を聞くことができません。あなたが代表で聞いてきてください」と言いました。神もそれを認めてくださったので、私(モーセ)は神から十戒を頂き、そして民に伝えたのです。「あなたたちは、あなたたちの神、主が命じられたことを忠実に行い、右にも左にもそれてはならない。そうすればあなたたちは命と幸いを得、あなたたちが得る土地に長く生きることができる。」と。