サムエル記第二10章 「疑いの心」
「この町を調べ、探り、くつがえすために、ダビデはあなたのところに家来を遣わしたのではないでしょうか。」サムエル記第二10:3
くぅ~ママのちょっと一言
ダビデは戦いだけでなく、友好外交にもたけていました。しかしハヌンの家来にはそれが通用しなかったようです。
自分の立場を有利にしようとか、相手に対しての憎しみの気持ちや脅威に思う気持ちは戦いへと駆り立てますが、外交を国と国との関係を利害だけで見るのではなく、それぞれの国で暮らす民の幸せをお互いに尊重することで、平和で友好的な外交が出来るのではないかと思います。そして決めてはヨアブの言った「神が良いと思われることを最優先する」これこそが真の平和の第1歩でしょう。
聖書要約
アンモン、アラムとの戦い
アンモン人の王が死に、王子ハヌンが王となりました。ダビデはハヌンの父とのかつての友好を思い、哀悼の意を示し、また新しい王に敬意を表そうと使者を送りました。しかしハヌンの家臣たちは町をうかがうために来たスパイに違いないと考えて、髭を半分そり、下半身を露出させて送り返したのです。そのことでアンモン人はダビデの憎しみをかったと思い、アラム人に救援を要請して戦闘の準備を整えたのです。ヨアブ率いるダビデ軍も受けて立つ準備をしました。アンモン人は町の守備にあたり、アラム人は野で戦おうとしたので、ヨアブは挟み撃ちにならないようにヨアブの兄弟のアビシャイと共に二手に分かれました。そして「アラム人が私より強ければこちらを助けて欲しい。もしアンモン人がお前より強ければ助けに行く。われわれの民と町々のために戦おう。神が良いと思われることを行ってくださるように」とアビシャイを励ましたのです。いざ戦いが始まると、アラム人はヨアブの前から逃げ去ってしまったのです。ヨアブはエルサレムに引き上げましたが、その後アンモン人はさらに強化して戦いを挑んできました。しかし結果アンモン人はヨアブを前に敗北を認めイスラエルに隷属したのです。またアラム人は二度とアンモン人を支援しませんでした。