雅歌2章 立って出ておいで


「私の愛する方は、私に語りかけて言われます。「わが愛する者、私の美しいひとよ。さあ立って、出ておいで。」雅歌2:10

くぅ~ママのちょっと一言
恋人が「春が来たというのに家に閉じこもっていないで外に出てきなさい」と呼びかけています。ユダヤでは結婚式で用いられるとのこと。子狐が畑を荒らすとは、愛の成就を妨げるとの意味。神さまは私たちを愛しておられます。そして私たちに「美しい姿を見せておくれ、声を聞かせておくれ、神さまが支配される春の野辺、愛の世界に出ておいで」とじめじめした冬からの解放(罪の世界からの解放)をうたっているように読み取れます。

聖書要約
私はシャロンのバラ、野のユリです。
若者「私の恋人は他の娘たちに比べたら、いばらの中に咲くユリのようです。
おとめ「私の恋しい人は他の若者に比べたら、森の中の特上のリンゴの木のようです。その木陰に座り、その実を口にしたらとろけるようでした。その人が私を宴の席に連れて行き、どんなに私を愛しているかを宣言してくれました。
私は恋煩いをしてしまいました。どうかぶどうのお菓子とリンゴで私を力づけてください。そして左の腕を私の頭に下にあて、右手で私を抱きしめてくださればいいのに。エルサレムの娘たち、誓ってほしいのです。その人を起こさないでください。ゆっくり寝かせてあげてください。
「恋しい人の声がします。カモシカのように山を越え、丘を跳んでやってきます。そして格子窓からのぞいて言います。『恋人よ、出ておいで。冬は去り、雨の季節は終わった。花が咲き、小鳥が歌い、実は熟し、花が香る春が来た。さあ、立って出ておいで。岩の裂け目、崖の穴に潜む鳩のように身を隠さないで、おまえの美しい姿を見せて、快い声を聞かせておくれ。』
子狐をつかまえてください。畑を荒らしまわています。
私の愛する人は私のもの。私は愛する人のもの。夜が明け、影が消える前に私の所に来てください。

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