イザヤ書11章 残されたもの


その日、主は再び御手を伸ばし、ご自分の民の残りの者を買い取られる。」イザヤ書11:11

くぅ~ママのちょっと一言
当時、アッシリアは世界を支配し権力に満ちていましたがその滅亡を預言し、絶望的な切り株しか残っていないようなダビデ王朝からメシアが誕生することを予言しています。そしてその方によってもたらされる平和が描写されています。
メシア(キリスト)の家系ですが、ダビデの家系とせずにエッサイの家系とされています。人間的に見れば、「メシアは素晴らしいダビデ王朝の家系から誕生する」としたほうが権威があるように思います。しかしダビデはもともと貧しい羊飼いであり、そのお父さんのエッサイの家系であることを言うことで、世の中で顧みられないような人々のためにも救い主がお生まれになると言っているように思い、心が安らぐ思いがします。

聖書要約
平和の王
エッサイ(ダビデの父)の家系は切り株だけを残してばっさりと倒されてしまいましたが、その切り株から新しい芽が出てきて、一本の若枝が育ちます。その上に主の霊が留まります。それは「知恵の霊」「悟りの霊」「助言と力との霊」「知識の霊」「神を畏れる霊」です。その方は外見で裁かず、弱い人の味方になり、神に逆らう者を裁きます。正義を腰の帯として、真実をその身に帯びているのです。
その方によって本当の平和がやってきます。家畜と野獣と人間が共に仲良く暮らすことが出来るようになります。それは海が水で覆われているように、大地は主を知る知識で覆われるようになるからです。その日が来ればエッサイの根は全世界の救いの旗印としてなり、国々がその栄光の下に集うのです。
帰還と救い
その日が来れば、神は生き残ったご自分の民を呼び集められます。諸国に散らばっていたイスラエルの民が引き寄せられるのです。ユダとイスラエルは協力し合ってエドムやモアブ、アンモンを支配下におさめるようになります。神は紅海に乾いた道をつくり、ユーフラテス川に強い風を吹かせて7つの道を作り、誰でも簡単に渡れるようにされます。アッシリアからの残された者が帰ってくるための広い道も作られるます。