エレミヤ書7章 わたしの民


「わたしの声に聞き従え。そうすれば、わたしはあなたがたの神となり、あなたがたはわたしの民となる。」エレミヤ書7:23

くぅ~ママのちょっと一言
エレミヤは神殿の入り口で民に語ります。「神殿があるからエルサレムは災いがこない。神殿で祈っているから私たちは救われているというのは形式の信仰である。主が求めておられるのはただ、主に従うことである」と。そのエレミヤに神は民を執り成す祈りをしてはいけないと言われます。それほど民の心はかたくなだったのです。北王国の滅亡を目の当たりにしても、ユダの民には自分のことと受け止めることはできませんでした。
新約聖書に地獄に落ちたある金持ちの話が書かれています。金持ちは天国にいるアブラハムに「自分の5人の兄弟に、こんなところに来ることがないように伝えてほしい」と願います。しかしアブラハムは「モーセや預言者を通して、すでに主の言葉が伝えてある」と言いました。「こんな地獄があるとは知りませんでした」という私の言葉に神は「聖書を通してあなたに教えたはずですよ」とおっしゃるでしょう。聖書の言葉を私に語られた言葉として受け止めることは大切なことなのです。

聖書要約

神殿での預言
神はエレミヤに神殿の入り口で民に呼びかけるように言われました。「今からでも遅くない。悪の道を離れたら、エルサレムに安住することができる。エルサレムには神殿があるから災いは起こらないと考えてはならない。あなたたちの道を正しくしなさい。悪い思いと行いを捨て、人には公平であり、みなしご、やもめ、外国人を食い物にしない、人殺しはしてはならない。偶像を拝まない。神殿がここにあるからと言って、災いが起こらないということはない。あなたたちは盗んだり、人を殺したり、偶像を拝みながら、神殿に来て、『私たちは救われています』と言う。本気でそんなことを言うのか。私の神殿は強盗の巣のようだ。
北王国イスラエルのシロでも悔い改めるように人々に語りかけたが、聞こうともしなかった。だから神殿は壊され、町は破壊され、捕虜として外国に追いやられた。シロでしたように、あなたたちも外国に追い払う。
エレミヤよ、あなたは民のために祈ってはならない。彼らはあなたの声に耳を傾けないでしょう。家族総出で異教徒のために捧げものを作る。神の怒りは消えることはない。あなたたちが食べてはいけない焼き尽くす捧げものをいけにえの捧げものに加えて食べる。エジプトから導き出した時に民に与えた戒めは、『ただ私に従いなさい。そうすれば私はあなた方の神となり。あなた方は私民となる。そうすればあなた方は幸いを得る』と言うことだ。ところがあなた方は私の言葉に耳を傾けない。先祖よりももっとかたくなに悪をおこなっている。
エルサレムの民よ、あなた方は深く恥じて頭をそり、ひとり山の上で泣け。神である私があなた方を捨てたからだ。あなた方は神殿に偶像を持ちこみ、異教の悪習を行った。その場所は「殺戮の谷」と呼ばれ、遺体が谷に投げ込まれるようになる。私はユダの町から喜びと笑いの声を絶つ。この地は廃墟となる。