エレミヤ書31章 ここにそれを記す


「わたしは、わたしの律法を彼らのただ中に置き、彼らの心にこれを書き記す。」エレミヤ書31:33

くぅ~ママのちょっと一言
この章は旧約聖書の中でも最も大切な章の一つと言われています。新しい契約に言及しているからです。モーセが与えられた契約は二枚の板に書かれていましたが、新しい契約は一人一人の心に刻まれるのです。そしてそれは神の命令の厳守ではなく、愛に満たされることによって人間が作り替えられるのです。
15節に出てくるラケルですが、元々はヨセフの母ですが、ここではイスラエルの母的存在として書かれています。

聖書要約
新しい契約
終末の時、イスラエルの全家族は私を神と認めるようになります。神は言われます。「エジプトから脱出させたときのようにあなたがたを愛し、いたわります。わたしはあなた方の国を再建します。あなた方は元のようにタンバリンをたたいて陽気に踊り、サマリヤの山にブドウ園を作り、その実を食べます。エフライムの丘に立って「さあ、エルサレムに上って礼拝しよう」という日が来ます。神はイスラエルの残りの民を救われました。大声で賛美しなさい。
私が北のバビロンからあなたがたを連れ戻します。目の見えない人も歩けない人も、身ごもっている人も臨月の人も…神の保護の元に大きな集団となって嬉し涙を流しながら帰ってきます。イスラエルにとって私は父、エフライムは私の長男だからです。
世界の人々よ。神の言葉を聞きなさい。イスラエルを神は散らされましたが、羊飼いが羊を守るように再び集められました。彼らは帰国して喜びの歌を歌います。豊かな実りと健康、喜びと魂の潤いが与えられます。おとめも若者も老人も踊りだします。彼らの嘆きは喜びに変えられました。
神は再びお語りになりました。「ラマ(バビロン捕囚の時にユダヤ人が集合させられた場所)でラケルの子どもたちがいなくなったと泣く声が聞こえます。しかしあなたの祈りを神は聞かれ、子どもたちは故郷の帰ってくるのです。神は子牛がくびきを慣れるのに訓練されるように私たちを懲らしめられました。しかし神は私を立ち返らせてくださったのです。神はエフライムを愛し憐れみをかけてくださいます。
捕囚として連れて行かれる時に帰るための道しるべを書いておきなさい。やがて神がイスラエルを保護し連れ戻されるのです。
万軍の主は言われます。あなたたちは祝福される。私が疲れた者には休息を、悲しむ者には喜びを与えます。
私がイスラエルの人口を増やし、家畜を殖やします。もう先祖の罪を子孫が償うということはありません。新しい契約を結ぶ日が来るからです。それはモーセと交わしたような契約ではありません。新しい契約は一人一人の心に刻まれ、私が彼らの神となり、彼らは私の民となります。それは人に教えてもらわなくても、一人一人が神を知ることが出来ます。その時私は罪を赦すどころかその罪を忘れてしまうでしょう。
自然界の法則が狂うようなことがあったとしても、イスラエルの民は永遠に私の民です。神に捧げられた都のすべてが清められ、二度と破壊されることはありません。