エレミヤ書41章 報復を恐れて


「…カルデア人を恐れたからである。」エレミヤ書41:18

くぅ~ママのちょっと一言
サマリヤは異教の町ですが、ヨシア王の宗教改革の時に改心した者たちがエルサレムの崩壊を嘆いて巡礼にやってきたとのことです。イシュマエルを信じたゲダルヤは殺されてしまいます。王族でもなかったゲダルヤが統治することを王族たちは快く思っていなかったのでしよう。政治家は民の利益のためと言うより、自分の名声や富のために政治をしているのではないかと思えることもしばしばあります。為政者のための祈りが必要です。

聖書要約
10月に入って王族の一人のイシュマエルが10人の部下を連れてゲダルヤを訪れました。ゲダルヤは食事に招きましたが、その席でイシュマエルはゲダルヤを殺害し、ユダの役人とバビロンの兵士も殺害したのです。翌日、そのことを知らないサマリヤなどからの巡礼の一行80人がエルサレム崩壊を嘆いてやってきました、イシュマエルはゲダルヤの所に案内すると嘘を言って、彼らをエルサレムに招き入れ、そこで殺害しました。穀物などを後で持ってくると命乞いをした10人は助かりました。
イシュマエルはゲダルヤの元にいた者たちを捕虜にしてアモンの国に帰るために出立しました。
しかしそれを聞いたカレアの子ヨハナンはイシュマエルの後を追い、ついに見つけ出しました。捕虜になっていた人たちはヨハナンの所に歓声を上げて走ってきました。イシュマエルは部下と共に逃げました。
ヨハナンとその部下は救い出した人たちとエジプトに逃げることにしました。バビロンが立てたゲダルヤが殺されたことによるバビロンの報復を恐れたのです。