一人目の出産を終え、早々に2人目を…

IM様

2020年4月14日

はじめに

感染症の状況が厳しくなる中、沢山の助産師さんに協力してもらい、家族と共に新しい命の誕生を迎えることができ、本当に関わっていただいた全ての方に感謝いたします。

お産のこと

1人目の出産を終え、早々に2人目を授かった時、まず考えたのが産む場所でした。産婦人科での初めてのお産は、規則的な弱い陣痛と丸2日格闘し、入院から12時間、やっとの思いで予備室に入れた…と思ったら、点滴、浣腸、導尿…心の準備も出来ないままライトに照らされた分娩台の上へ。好きな体勢もとれず好きなところを握ることも、好きなタイミングでイキむこともできず最後は鉗子を使い、助産師さんがお腹の上に乗り、お腹を押されて出産しました。

生まれてきた長男は、悲鳴のような大声で泣き叫んでいました。

赤ちゃんはすぐに別の部屋に連れて行かれ、触れ合えたのはほんの少し。

知らない間にミルクも飲まされていて、何だかお腹も心も空っぽ状態。とても寂しく不安な気持ちになりました。

間違ったいきみをしたせいで、会陰から肛門の両サイドまでは大きく裂け、顔の毛細血管は破れて顔面は真っ赤。全身の浮腫もひどく、回復にすごく時間を要しました。

1人目の出産に違和感と後悔を感じ、産後、分娩に関する本を沢山読みました。その中で出会ったのが、フランツの医学博士、ベルナデット・ド・ガスケ氏の“ガスケアプローチ”とゆう本。(経産褥婦のケアガイド本でとてもおすすめ。)

分娩台での分娩は、しょちのし易さや赤ちゃんをとりあげやすい医師目線のスタイルで、腹部に圧をかけれない体勢であること、自然に生まれた赤ちゃんは穏やかな呼吸で、静かに泣くことなどを知り、2人目はできる限り自然な形で自分と赤ちゃんの力を最大限に発揮したいと思い、マナ助産院での出産を選びました。

出産までは上の子の育児と家事で慌ただしく、毎日床ふきや草引きをしたりしてとにかく動くようにし、マナさんで教えてもらった子宮口の筋肉をやわらかくする呼吸法を続けました。

☆まちにまった初めての助産院での出産☆

夜ご飯を食べた後、赤ちゃんがぐっと下に下がった感覚が…そこから尿意・便意が頻回。2時間おきに目が覚める。

4.13 

AM 4:00 10分間隔で20秒程の弱い陣痛感じる

AM 8:00  マナさん到着するも、子宮口1㎝しか開いておらず一旦帰宅する。規則的になったり不規則になったりムラがあるが、陣痛は続く

PM 5:00  4分間隔になり、痛みが少し強くなる

PM 8:00  入院2分間隔になっているが、子宮口はなかなか開かない

4.14 

AM 1:00  やっと子宮口7㎝ 痛みましてきたためお産の部屋へ。入院してからずっと助産師さんがついてくれ、体勢を変えたり内診で子宮口を広げてくれたりしてとても安心できた。痛みはどんどん増すし、耐えないといけないしこの間がとにかく辛かった。

AM 4:00  子宮口8㎝ 頭もはまってついにお産のスタイルに強い波が押しよせる度に赤ちゃんの位置が変化しているのが分かった。しかしなかなか破水しない。何度も何度も強烈な痛みがきて気を失いそうになり「もう嫌だよ~痛いよ~」と涙がポロポロ。くじけそうになったけど「赤ちゃんありがとう。頑張れ頑張れ。」と声に出して自分を励まし、何度も何度もイキみをのがし続け、初めて自然に破水。破水後も、永原さんに「あと1㎝でイキめるから、力抜いて~」と励まして頂き何度もくじけそうに気を失いかけながらやっと全開に。

痛みから早く解放されたくて焦る私に、「もういっぱいいっぱいだから一回休もう。」「大丈夫大丈夫。もうすぐ会えるよ~。赤ちゃんこっちだよ~。」と永原さんが優しく諭して下さりました。すると、不思議と波が弱くなったり間隔が開いて赤ちゃんも私も落ち着くことができ、「今ぢゃない。次で行くぞ!」と赤ちゃんと自分の気持ちが一つになったのが分かった。

そしてラストスパート!大きな波が押しよせてきて自然にまかせていきむと つるん!と頭が突破。「あと1回で赤ちゃん出るよ~」ときこえ、静かに波がくるのを待つこと数分。。。最期のイキみで一気に突破
AM 5:23 誕生!産まれてきた次男は静かな泣き声で本当に穏やかな呼吸をしていました。
 

今こうして振り返ると、直後は「自然分娩ってなんてしんどいんだ。もうこりごり。」と思っていたけど、本当にすばらしい体験で、助産院で自然分娩できたことで、ずっと付き添ってくれていたパートナー、何度もくじけそうになった私をはげましてくれた長男、自分と赤ちゃんの本来もっている力、助産師さん達の見事なチームワーク、全てがそろってなし得たことなんだと体感することができ、「人と人との絆」とゆうかけがのないものを学ぶことができました。これは人生における財産であり、物心がついたわが子に伝えた地と思います。

そしてもしまた命を授かったときにはマナ助産院で産みたいです。
本当にありがとうございました。