里帰りでマナ助産院で出産させて頂きました。

T.Y 様

2017年9月14日(木)  AM11:2生まれ

里帰りでマナ助産院で出産させて頂きました。というのも、以前助産師として勤務させて頂いていたのがマナ助産院だったからです。自分が結婚して、子を産むならマナさんとずっと心に決めていた場所。本当にここでお産が出来て、幸せな気持ちと感謝でいっぱいです。

 主人と西アフリカのガーナで知り合い(私は協力隊員、主人は研究で来ていたガーナ)、帰国後結婚、すぐ妊娠、そして転居先での病院勤務スタート・・・とバタバタと過ごした新婚と妊娠生活でした。

 仕事上、様々な経験をしていただけに、妊娠して大きくなっていく赤ちゃんに対するうれしさと、こうなったらどうしよう、大丈夫かな?とどこかでずっと心配していたように思います。お腹がよく張ってると言われれば、破水を早くして早産になったらどうしよう・・・、羊水少なめやねと言われると赤ちゃんの体に何かあるのかな・・・と不安になったり。

 妊娠・出産・育児をしている中で、不安や心配をかかえないお母さんはいないと思いますが、自分のお腹にやどった命を信じてあげるのも大切だと思いました。次また妊娠した時は、不安は少々で前向きに命を感じとってあげたいと思いました。

 さて、お産ですが、37週と2日目に破水!?と思いマナさんへ、結局おしるしで帰宅。お腹も張ってきたし、ここぞとばかりに最後にしたいこと!と思い、カフェに行って本を読んだり、映画に行くことに。すると37週4日でお腹痛い!となり。いよいよか!と楽しみに。けど焦りは禁物。ごはん食べたり、寝たり、ヨガしてみたり・・・色々してたら少しずつ強くなってくる張り。そして痛みになってきた!と思って計ると5分毎。よしよし!と思うが今思えば、これが結果的にどこかで気持ちを高ぶらせて焦っていたのかもと。

 5分毎になって、4時間近く経っても陣痛は5分毎、おしるしは出てるけどうーん・・・と助産師として今どのくらい進んでいるか考えてしまっていました。とりあえず、一旦マナさんに行くも、1~2cmの子宮口・・・もう少し開いているかと思っていたのに、ガックリ。眠たいし家で眠ろうと帰宅して、主人が来るのを待ってみる。けどずっと5分毎の痛みで短くならない。なのに下腹部が痛い・・・。これはまさかの回旋異常か!?とまた自分で診断。

9/14の午前0:00にさすがに痛いし、主人も家族もそわそわ、早くマナさんに連れて行きたそう(笑)。マナさんで永原さんの顔を見るとホッとしてしまう。けど子宮口は4㎝・・・もっと開いててと思ったけど、またちがう。けど永原さんに「心折れそう?でも入口はうすくなってるし、下がってきてるで!」と言われて、がんばろう!と思える。そこからも5分毎の陣痛がずーっと続き、考えれば眠かったなと。疲れと眠たくなると止まらなくなる体に、陣痛もその通りに反応して弱くなってしまったなと。

 AM3:00頃に永原さんが部屋に来てくださって安心の一言、主人がしてくれたマッサージも良かったけど、まぁ永原さんのマッサージの気持ちいいこと、けどここでも助産師が出て、そこをその強さで押さえると気持ちいいんかと考えてしまっている。

 そんなこんなで、少しずつながらも進んだお産。お産の部屋に行っても、ゆっくりゆっくり・・・きっと理由があってそうなってると分かっちゃいるけど、「まだですか?」「あとどれくらい?」の連呼。9cmから赤ちゃんの頭にひっかかった子宮口、全開しても弱い陣痛と眠気・・・けど赤ちゃんは元気に心臓を動かしてくれてる・・・「がんばれ」とお腹に声をかけながら自分を励ます。永原さんや○さんにどれだけマッサージしてもらって、励ましてもらったことか。そして「もう会える!」と言われて、待ってました―!!とホッとする。あの赤ちゃんが誕生した時の幸せな気持ちと一瞬で忘れた陣痛の痛み。そう思えたのも、ずっと支えてくださった永原さんや○さんやみなさんのおかげです。そして主人と赤ちゃんにも感謝です。

 安産で!って願っていたけど、安産って何だろうってお産を終えると考えると安心できる人と安心できる場所で満足のいくお産ができるかだなと思いました。そう思えたお産でした。本当にありがとうございました。

 これからは母として育児をして、仕事復帰したら、私もママたちにそんな風に思ってもらえる助産師になりたいと思います。