創世記19章 後ろを振り向かないで

ロトのうしろにいた彼の妻は、振り返ったので、塩の柱になってしまった。」創世記19:26

助産師永原のちょっと一言
ソドムに住むロトは旅人を家に招きいれて接待をします。伯父のアブラハムがしていたことを見ていたのでしょう。ロトが助かったのは、もちろんアブラハムのとりなしの祈りがあったためですが、罪の町にいながら、ロトは受け継いだ信仰に基づいた生活をしていたこともあったと思われます。町の人たちが押しかけてきて「なぶりものにしてやる」と言いましたが、それは男色を意味し、外来者に対してこうした行為をすることで服従させようとしたとのことです。このようにソドムは性的にも大変乱れた町でしたので、神は滅ぼそうと計画されたのです。しかし神はロトの家族だけは救おうとされました。しかしロトの妻は逃げるときに「振り向いてはいけない」という御使いの言葉に反し、後ろを振り向いてしまったため塩の柱になってしまいます。どんな気持ちで振り向いたのでしょうか。今までの生活やソドムに残してきたものへの未練からでしょうか。ソドムがどのようになってしまったのか興味からの行為だったのでしょうか。私たちもつい後ろを振り返ることがありますが、決してあの頃がよかったと過去に捉われていてはいけないのです。私たちは過去に生きる事はできません。未来に向って、今をしっかりと生きることが、命(神)に対する忠実な生き方だと思います。振り返ってロトの妻のようにならないように気をつけなければならないと思います。今日も一歩でも半歩でも前に進みたいと思います。

聖書要約
ソドムの滅亡
 
 二人の御使いが夕方ソドムの町の入り口にやってきました。ちょうどそこに座っていたロトは二人を出迎え、家に泊まるように勧めました。二人の御使いは断りましたが、ロトの熱心な誘いに、二人はロトの家に泊ることにしました、ロトは急いでご馳走を整えました。食事も終わり、休もうとした時ソドムの若者から年寄りまで、ロトの家を取り囲み、二人の客を差し出せと怒鳴りたてます。「なぶりものにしてやる」と。しかしロトは自分の家に招き入れた客に手出しはさせないと、二人をかばいました。自分の娘を替わりに差し出すからお客に手を出さないように頼みましたが、ソドムの人々はロトにまで襲い掛かろうとしました。その時、二人の御使いはロトを家の中に引っ張り込み、戸を閉め、外にいる人たちの目をしばらく見えなくしたので、どこに戸があるか分からなくなってしまいました。
 二人の客はロトに「わたしたちはこの町を滅ぼしに来ました。そのことをあなたの親戚の人たちに告げなさい」と言われたので、ロトは二人の娘のいいなずけの所に行ってそのことを伝えました。しかし彼らは冗談だと思い、相手にしませんでした。 御使いは夜が明ける頃、ロトをせきたてるように、妻と二人の娘を連れて逃げるように促します。御使いがロトの手を取って町外れまで連れてきて、命がけで逃げるように、そして後ろを振り返ってはいけないこと。そして山に逃げるように言いました。しかしロトは「山までは無理なのであそこに見える小さな町(ツォアル)にしてください」と頼みます。御使いがその言葉を聞き入れてくれました。ロトが小さな町に着くと同時に、天から火と燃えるタールがソドムとゴモラの上に雨のように降ってきてすべてのものを焼き尽くしてしまいました。ロトの妻は後ろを振り返ったため、塩の柱になってしまいました。神はアブラハムの願いを聞き入れて、ロトを助け出してくださったのです。
ロトの娘たち
その後、ロトと娘二人はツォアルの町に住むのを恐れて山の洞穴で暮らすことにしました。3人しかいない状態の中で、娘二人は父の子を宿すことで子を生むことを策略しました。このようにして姉が産んだ子どもはモアブ(父親よりの意)と名づけ、モアブ人の祖先となりました。妹の産んだ子どもはベン・アミ(私の肉親の子の意)と名づけ、アンモン人の祖先となりました。