創世記18章 わずか10人の正しい人の役割

「「滅ぼしはしない。その十人のゆえに。」」創世記18:32

くぅ~ママのちょっと一言
 この章ではアブラハムが見ず知らずの旅人をもてなします。当時中東では客を十分にもてなすことができるかどうかはその人に人徳に関わることだったようです。この時アブラハムがもてなしたのはこともあろうに神さまでした。サラはこの時、赤ちゃんが生まれるという受胎告知をうけます。またソドムとゴモラを滅ぼす神のご計画を知ることになります。
ソドムには甥のロトがいます。なんとかソドムが滅ぼさないでくださいとアブラハムは懇願します。この箇所は私の大好きな所です。それは全員正しい人でなくてもいい、わずか10人の正しい人がいたら、主は滅ぼさないとおっしゃってくださるのです。

日本においてはクリスチャンの人口は少ないですが、職場、地域、学校、家庭にあってその場が祝されるように神に執り成すことがクリスチャンの役目だと思います。数はわずかでもクリスチャンの果たす役割は大きいと思います。何よりも神ご自身が滅ぼすことを望んでおられないのですから。

聖書要約
イサクの誕生の予告
アブラハムがマムレの樫の木の下で休んでいる時に神は再び彼に現れました。ことのいきさつは次のとおりです。アブラハムがテントの入り口で座っている時に3人の人が彼の方にやって来たのです。アブラハムはすぐにその3人の所に駆け寄って、引き止めました。そして上等の小麦粉で作ったパン菓子や太った仔牛の料理などでおもてなしをしました。三人の内の一人がアブラハムに「私は来年の今頃必ずここに来ます。そのころあなたの妻サラに男の子が生まれています」と告げました。後ろのテントの入り口でそれを聞いていたサラはひそかに笑いました。夫婦共に年老いて子どもなど到底できる状態ではないと思ったからです。神は「なぜサラが笑うのか、なぜ子どもが出来ないというのか、神に不可能なことがあろうか」と言われたのです。サラは恐ろしくなって笑ったことを打ち消しましたが、神はご存知でした。
ソドムのための執り成し
3人は腰を上げソドムが見渡せるところに来ました。アブラハムは見送るために一緒に行きました。神は、神が選んだアブラハムにこれから行おうとしていることを隠す必要はない、と思われ、次のことを打ち明けられました。それは「ソドムとゴモラの人々はすっかり悪に染まってしまい、ひどいことをしているということだが、今からそれを確かめに行くところだ」というのです。御使いたちはそのままソドムに向いました。アブラハムは恐る恐る神に近づき、「神さまは正しい人と悪い人を一緒に滅ぼされるのでしょうか。もし50人の正しい者がいたとしたら、この町をお赦しにはならないのですか」と言いました。神は50人の正しい人がいたら滅ぼさないと約束してくださいました。アブラハムは「ちりあくたに過ぎないわたしですが、あえてわが主に申し上げます。50人の正しいものが5人足りないかもしれません。それでも町を滅ぼされますか」と言うと、主は「45人の正しい者がいたら滅ぼさない」と言われました。さらにアブラハムは40人、30人、20人、そして10人の正しい人がいたら滅ぼさないで欲しいと頼みました。すると神はその10人のために滅ぼさないことを約束されたのです。