創世記43章 主に委ねた時に

「全能の神が、その方の前でおまえたちをあわれんでくださるように。そして、もう一人の兄弟とベニヤミンをおまえたちに渡してくださるように。」創世記43:14

くぅ~ママのちょっと一言
この章ではヤコブの呼び名が2ヵ所「イスラエル」となっています。
この呼び名は、神から与えられた呼び名で「神と戦ったもの、神が支配する者」という意味があり、神により頼まなければ生きて行けない存在となったことを意味します。一方ヤコブは「押しのける者」の意味です。ベニヤミンを手放したくないと固持していたヤコブが、ベニヤミンと自分達の運命を神に委ねようとしたときにイスラエルと呼び方が変えられているのです。
自分のプライドや執着しているものを神に委ねて、神の前にひれ伏し、祈る時に私たちの心には平安が訪れます。自分がヤコブ的に生きているのか、イスラエル的に生きているのかを、常に吟味してみる必要があると思います。

聖書要約
再びエジプトへ
飢饉はひどくなる一方で、エジプトから買って帰った食料も底をつき、ヤコブは再び、子どもたちにエジプトに買出しに行くように命じました。ユダはベニヤミンが一緒でなければいくわけには行かないと言いますが、イスラエルはそれを聞いて嘆きます。しかしユダの身を挺しての説得に、イスラエルはついにベニヤミンを連れて行くことに同意します。総理大臣への贈り物やお金を用意して神にゆだねて、祈って送り出したのでした。
エジプトに到着するとヨセフはベニヤミンが一緒であるのを確認して、自宅に招きます。兄たちは疑心暗鬼でおどおどするばかりです。そして執事に前回の銀のことで弁明を試みますが、執事はは「あなたの父の神がその宝を袋に入れてくださったのでしょう」との返事。そしてシメオンは釈放され、ヨセフの家に案内されます。やがて帰ってきたヨセフに、一同はひれ伏し、贈り物を差し出しますと、ヨセフは父の安否を尋ねます。そして実の弟ベニヤミンに「神の恵みがお前にあるように」と言うと、ヨセフは思わずこみ上げてきて、別室で涙を拭います。さて食卓が用意されます。兄弟の順番どおりの席が用意されており、兄たちはびっくりします。ベニヤミンは皆のものより5倍の量が盛られました。一同は祝宴を楽しみました。