出エジプト記19章 主の宝の民とされる

「今、もしあなたがたが確かにわたしの声に聞き従い、わたしの契約を守るなら、あなたがたはあらゆる民族の中にあって、わたしの宝となる。」出エジプト19:5

くぅ~ママのちょっと一言
人類は神の下で神の祝福の中で生きる存在でしたが、アダムの犯した罪のために神の祝福の外で生きざるを得なくなってしまいました。神はそのような人類を救うためにイスラエルの民を宝の民とされ、また特別な役割を与えられました。しかしそれには条件がありました。「神との契約を守るなら…」ということです。その契約が次の章で与えられる十戒です。イスラエルの民が選ばれたのには理由はありません。ただ神の憐れみでした。実はこの十戒の延長線上にイエスキリストの十字架の救い(新しい契約)があります。この十字架を信じてクリスチャンとして生きるようにと選ばれたのも、理由はありません。ただ神の憐れみです。「信じる」という一点において神の祝福に入れられるのです。なんという恵みでしょうか。

聖書要約
シナイ山に着く
イスラエルの民はエジプトを出発してから3ヶ月目にシナイ山のふもとに宿営をしました。モーセが神に出会うために山に登ると、神はモーセに語りかけられたのです。それは、『出エジプトにおいて神がイスラエルの民にされた事を信じ従い、契約を守るなら、イスラエルの民はこの地上のどの民よりも、私の宝の民となる。そして神に仕える祭司の国となり、聖なる国民となる』というのです。モーセを通してこのことを聞いた民は「主に従う」と口をそろえて答えました。モーセが神にこのことを伝えると、神は3日後、民が見守る中で、シナイ山に降ると言われ、その時は山の周囲に境界線を引き、足を踏み入れないように、そしてその時のために2日の間に身を清めて置くようにと言われました。モーセは山を降りると早速民たちにこのことを実行させました。
いよいよ3日目の朝です。朝から雷鳴と稲妻が走り、密雲がたちこめ、角笛が鳴り響きました。恐ろしいほどの嵐です。モーセは民を促して、山のふもとに立ちました。その山の様子はすさましいものでした。煙が立ち上り、神が火となって降られたのです。山全体が地震で揺れ動きました。その中で神はモーセを呼ばれたのです。上ろうとするモーセに主はもう一度、民のところに降りていって、境界線から入らないように注意しなさい。そして今度はアロンを連れてくるようにと言われました。