エレミヤ書32章 繁栄は回復される


「わたしが彼らの繁栄を回復するからである。」エレミヤ書32:44

くぅ~ママのちょっと一言
バビロンが町を包囲して、まさにエルサレムはバビロンに滅ぼされようとしている時に、神はエレミヤに畑を買い、証書を大切に保管しておくように告げられたのです。エルサレムは神の手によって滅ぼされるのですが、必ず回復を与えるという神の預言でした。
同じような経験をすることがあります。もう先がないのかと思えるような事態のただ中で、思いもよらず将来の自分を描くことのできる何かが示されるというようなことです。神は思わぬことにすぐに動揺してしまうような弱い者に、「大丈夫だよ」と必ず複線を用意してくださいます。エレミヤが買ったアナトトの畑のように。

聖書要約
エレミヤの拘留
ユダの王ゼデキヤの治世10年目に神の言葉がエレミヤに臨みました。その時エレミヤは宮殿の地下に閉じ込められており、バビロンの軍がエルサレムを包囲していました。エルサレムがバビロンに滅ぼされ、ゼデキヤ王はバビロンに連れて行かれると預言したことが囚われた理由でした。
アナトトの畑を買う
エレミヤはまた神の言葉を聞きます。エレミヤのいとこが畑を買ってくれるように頼みに来ると言うのです。その言葉通り、いとこのハナムエルは獄中にやってきます。エレミヤは神から出たことと確信して畑を買います。契約書の署名して封印して言いました。この証書を壺に入れて長く保管しておくように命じました。人々は再びこの地で畑を売り買いするようになると預言したのです。
エレミヤの祈り
証書を渡した後、エレミヤは祈りました。天地を造られた神は私たちをエジプトから導き出され、世界に大いなるみ業を示されました。そして私たちに先祖に約束された土地を与えてくださったのです。しかし私たちは神の律法に従いませんでした。神はここに災いを下されました。間もなくエルサレムは剣と飢饉と疫病とのためにバビロンに落とされようとしています。このような時になぜ神は私に畑を買い、証人の前で大金を支払えと言うのでしょう。土地がバビロンのものになると言うのに。
神の言葉がエレミヤに臨みました。「私はこの地をバビロンの手に渡します。あなた方が異教の神、バアルに香を炊き、私を怒らせたからです。エルサレムの住人は実に私に対して罪を犯してきました。私は繰り返し諭しましたが、あなたたちは受け入れようとはしませんでした。今やあなたたちはバビロンの手に落ちます。しかし私はあなた方をこの場所に帰らせて、安らかに住むようにします。私はあなたがに神に従う心を与えて、私から離れないようにします。あなた方はこの地でまた畑を買うようになります。私が恵みを与えるからです。」と。