Ⅱテモテへの手紙2章 キリストと共に生きるには

「私たちが、キリストとともに死んだのなら、キリストとともに生きるようになる。」Ⅱテモテ2:11


キリスト・イエスの兵士として

わたしの霊の子であるテモテよ、キリスト・イエスから恵みを頂いて強くなりなさい。なぜならあなたがは、わたしから聞いたことを、他の人に忠実に伝えることができる多くの人に教える使命があるからです。キリスト・イエスの兵士としてわたしと共に苦しんでください。兵士は日常生活に煩わされることなく、召集された方のために任務を遂行します。また競技者はルールに従って競技することで栄冠を受けることができます。労苦している農夫こそが、最初に収穫の分け前をもらえるのです。この3つのたとえをよく考えなさい。主はあなたがたが理解できるように助けて下さるでしょう。
わたしはダビデの子孫として生まれ、かつ復活された神であるイエスキリストを宣べ伝えたために苦しみに遭っているのです。自分の身は犯罪者のように縛られていますが、神の言葉は縛られていません。わたしは神に選ばれた人にイエス・キリストの救いと永遠の栄光を現わすためなら、どんな苦しみも喜んで耐え忍びます。次の言葉は真実です。キリスト共に死ぬ者が生きる。耐え忍ぶ者が治めるようになる。キリストを拒否する者はキリストに拒否される。わたしたちが誠実でなくてもキリストは真実です。キリストはご自分を否むことはできないから。
適格者として認められた働き手
これらのことをしっかりと教会員に伝え、くだらない問題で議論することを主の名によって禁じなさい。むしろ神から適格者として認められるように熱心に励みなさい。ヒメナとトフィレトは偽教師として人々の信仰を揺るがしましたが、それに対して、神の真理は不動の土台のように揺るぎません。その土台には「主は御自分の者たちを知っておられる」「自らクリスチャンと名乗る者は悪から遠ざかりなさい。」と記されています。また高価な金銀の器と木や土の器がありますが、金銀の器は貴いことに用いられます。わたしちも神の最高の目的のために用いられる者となりなさい。その為に正義と信仰と愛と平和を追い求めなさい。偽教師に対しても争わず、すべての人に優しく接し、忍耐強く、そして、過ちを犯している人を優しく導いきなさい。

くぅ~ママのちょっと一言
主の働き人(主に仕えて生きる者)の姿として、兵士、競技者、農夫の3つを示し、テモテを教え励まします。すなわちパウロは主の働き人の姿の一つとしてテモテにキリストの兵士となりなさいと勧めたのですが、兵士が、自分の衣食住のことを心配したり、日常のことに煩わされることなく、ただ召集した上司のために働く姿を、主に召された者の姿勢として例えているわけです「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。だから明日のことまで思い悩むな」マタイ8:33を思い出します。人生の海原を航海しているようなもの。舟の舵取りを主にゆだねることによって必要が全て満たされ、栄冠に輝く人生を送ることができると聖書には書いてあるのです。
11節の詩はバプテスマの讃美といわれるものだそうですが、キリスト共に苦しみを受けて死ぬ時が、キリストと共に生きる時の始まりです。また主に仕えたことによって耐え忍ばねばならない者は、いつか主と共に王座につき、治めるようになる。キリストを拒めば、キリストからも拒まれるでしょう。信仰が弱り果てるような時もキリストはいつも真実をもって助けてくださいます。わたしたちは主の一部になっているので、切り捨てられることは決してないのです。」