士師記6章 「勇者よ」

「わたしはあなたとともにいる。」士師記6:16

くぅ~ママのちょっと一言

もっとも貧しい氏族の、年下のギデオン。酒ぶねでミディアン人を恐れ、身を隠すようにして小麦を打っていたギデオンに神が呼びかけれた言葉は「勇者よ」でした。あまりに現実と主の言葉にギャップがあります。しかし神の霊が彼をとらえた時、ギデオンは神の言葉どおり雄々しく召集ラッパを吹き鳴らすことが出来ました。

神の霊をいただいた時、私たちは力を得て勇者のごとく生きていくことができます。怖気づきそうな時、不安にかれれる時、「勇者よ」と語りかけてくださる神の御言葉に耳をかたむけ、神の霊を頂いて雄々しく前に進む者でありたいと思います。

聖書要約
ギデオン

 イスラエルの民はまたもや神から離れて他の神々を礼拝するようになりました。民はミディアン人によって7年間苦しめられました。神がそのようにされたのです。そのためミディアン人はイスラエルの民の作物を略奪し、家畜を襲い、命の糧になるものをことごとく持ち去りました。民は甚だしく衰えていきました。そして遂に民は神に助けを求めたのです。
 さて神の使いがギデオンに現れて「勇者よ。神が共におられます」そして「あなたはイスラエルをミディアン人の手から救い出す」と言ったのです。ギデオンはアビエゼル氏族のヨアシュの息子です。その時、ギデオンはなんとミディアン人に見つからないように酒ふねに隠れて小麦を打っていたのです。ギデオンは御使いに「私はマナセの中でももっとも貧弱なアビエゼル氏族の者、また私は年下です。そんな私がどうして民を救うことが出来るのでしょうか。もしそうならしるしを見せてください。あなたが本当の神である事を見せて下さい」と頼みました。御使いはギデオンが差し出した岩の上の献げ物を、杖を差し伸べて火で焼き尽くしてそのしるしとされたので、ギデオンは神の御使いである事を悟りました。
 その夜、神はギデオンに言われた。「父親の一番上等の雄牛を父親のバアルの祭壇に連れて行って、祭壇を壊し、そばのアシュラ像を切り倒してそれを薪にして、神の祭壇を築いて雄牛を献げなさい」と。ギデオンは10人の使用人と夜になってその通り決行しました。そのことが民に知れ、ギデオンは責められますが、ギデオンの父は「バアルの神は情けない。こんなにされても自分で仕返しできないのか。本当の神なら自分の祭壇を壊した人を裁かれるだろうに」とやり返しました。
 それからしばらくしてミディアン人、アマレク人その他の諸国が連合を組んでイスラエルを攻めてきました。神の霊がギデオンをとらえたので、ギデオンは召集ラッパを吹き鳴らしました。アビエゼルの男たちをはじめ、マナセ、アシェル、ゼブルン、ナフタリからも召集の求めに応じて戦士が集まりました。「私をお立てくださるならその証拠を見せてください」とギデオンは神に願い出ました。すなわち「明朝、打ち場においた羊の毛だけが濡れて、土が乾いているようにしてください。」と。主はそのとおりにされました。またもやギデオンは「土が濡れて羊の毛だけが乾いているようにしてください」と願ったのですが、主はまたしてもそのとおりにしてくださったのです。