士師記15章 祈る者に与えられる水
「 それゆえ、その名はエン・ハ・コレと呼ばれた。それは今日もレヒにある。」士師記15:19
くぅ~ママのちょっと一言
サムソンが勝利した後、のどの渇きを覚えた時に水が与えられます。そこをエン ハコレと地名がつけられたのですが、エンは泉、ハコレは叫びという意味だそうです。サムソンが「のどが渇いて死にそうです」と叫び、祈ったところ、神はその祈りに応えてくださいました。
新約聖書のマタイによる福音書7章7節には「求めなさい。そうすれば、与えられる。」という有名な御言葉が書かれていますが、神は私たちの祈りに応え、神を求める者に永遠に至る命の水を用意してくださっています。イエスキリストが与えてくださる水は「その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水がわき出る」(ヨハネ4:14)のです。
何と素晴らしいことでしょう。
聖書要約
小麦の収穫の頃、サムソンは子山羊の贈り物を携えて、妻の所を訪れました。(この当時通い婚が通常でした)ところが妻の父はサムソンが妻を嫌っていると思ってあなたの友と結婚させたというのです。サムソンは腹を立てて、狐を300匹捕らえて、2匹ずつ尻尾を結び、結び目に松明を取り付けてペリシテの畑に放ちました。たちまち火が燃え上がり、むぎ畑オリーブ畑が丸焼けになってしまいました。そのいきさつを知ったペリシテの人々は妻とその父を殺してしまったのです。それを知ったサムソンは妻の敵討ちと、多数のペリシテ人を殺しました。その後サムソンはエタムの洞穴で暮らしていた。今度はペリシテ人が仕返しをするために、サムソンを縛り上げようとユダに攻め上ってきました。それを知ったユダの人々はエタムの洞窟にサムソンを尋ね、サムソンを縛り上げてペリシテ人に差し出しました。
サムソンがレヒに着くとペリシテ人は歓声をあげました。その時主の霊が激しくサムソンに下り、新しい縄2本で縛ったのも関わらず、縄目が解けて彼の手から落ちました。自由になったサムソンは落ちていたろばの顎の骨をとって千人のペリシテ人を殺したのです。戦いの後、喉の渇きを覚えたサムソンが主に祈ると主は地を裂いてくださり、水が湧き出てきました。それを飲んでサムソンは元気を回復しました。その泉はエン・ハコレ(祈る者の泉)と言われます。サムソンは20年間、士師としてイスラエルを裁いたのですが、なおイスラエルはペリシテの支配下にありました。