士師記16章 主が離れられた

「彼は、が自分から離れられたことを知らなかった。」士師記16:20

くぅ~ママのちょっと一言
サムソンはペリシテからイスラエルを救うという使命を神から与えられてこの世に生まれた命でした。サムソンの力の秘密は神が共にいてくださることでした。そのことをサムソンは軽んじました。デリラに力の秘密を明かしてしまいますが、その後もなお、自分には力があると思いこんでいました。

私たちもそれぞれに神から使命を頂いてこの世に送り出された命です。「神さまは私にどのようなご計画を持っておられるのだろう」と考えて生きることがまさしく、命を大切に使うことだと思います。そのように生きるときに神から大きな力が頂けるのです。

聖書要約
サムソンはペリシテ人の町、ガザに行って遊女と一夜を共にしました。それを知ったガザの住民はサムソンを捕らえようとしましたが、失敗に終わります。それどころかサムソンに城壁の門を破壊されてガザから60Kmも離れた山の上に運こばれてしまったのです。
 それからサムソンはデリラという女性を愛しました。それを知ったペリシテの人はデリラを金で買収してサムソンの力の秘密を聞き出さそうとしました。デリラはサムソンに「なぜそんなに強いの。教えてちょうだい。あなたを捕まえるなんてだれも出来るものじゃあないわね」と言い寄ったのです。サムソンは「真新しい7本の弓弦で縛ったら弱くなる」と教えました。デリラはそのとおりして「ペリシテの人たちが来たわ」と叫びました。しかし弓弦は簡単に切られてしまいました。デリラはサムソンのうそを責め、また聞きだそうとします。サムソンは「一度も使ったことのない縄で縛るとわたしは弱くなる。」と言いました。しかしまたしてもうそがばれます。次にサムソンは「わたしの毛の束を機織りの縦糸に織り込めば力はなくなる」と教えましたが、またうそがばれました。しかしあまりにデリラが毎日しつこく迫るので死ぬほど苦しくなり、ついに秘密を明かしてしまいます。「わたしは生まれながらのナジル人で、髪を剃ったら力は抜けてしまう」と。デリラはそのようにしました。そして「ペリシテ人があなたを捕まえに来たわ」と言いました。サムソンは一暴れしようと起き上がったところ彼には力がありませんでした。神はサムソンから離れられたのです。サムソンはペリシテ人に捕まり、両目をえぐり取られ、牢に繋がれ石臼を挽かされたました。サムソンの髪は少しずつ伸び始めていました。
ペリシテ人たちは集まって彼らの神ダゴンの前で喜び祝いました。そしてサムソンを見世物にしようと宴の場に呼んできました。

サムソンは連れてきてくれた者に建物を支えている柱に寄りかからせて欲しいと頼みました。そして神に祈りました「主よ。私を思い起こしてください。今一度私に力を与えてください。」そして柱2本を両手で力を込めて押したのです。建物はそこに集まっていた多くのペリシテ人とサムソンの上に崩れ落ちました。
サムソンが生きている間に殺した者より、彼の死を持って殺した者の数の方が多かったとのことです。サムソンの兄弟がサムソンを引き取り、父マノアの墓に葬りました。

彼は20年間士師としてイスラエルを裁きました。