士師記18章 安易な道を選んだダン族

「祭司の心は躍った。彼はエポデとテラフィムと彫像を取り、この人々の中に入って行った。」士師記18:20

助産師永原のちょっと一言
ダン族は主から与えられた土地ではなく、自分たちで奪い取れそうな土地を選びました。そして神殿には奪い取った偶像を置いて礼拝しました。この神殿は北王国が滅亡し、捕囚の民となるまで続いたと書かれています。ダンには考古学の発掘で多くの偶像が見つかっているそうです。神の民でありながら、偶像の町を建設してしまったのです。
この章に書かれている人たちの言動を見ると、安易な道を選ぶという共通点があります。レビ人は御心を求めたダン族の斥候に対して、相手が喜ぶように返答しました。またダン族は弱い民族だから勝てると思ってこの町を攻めました。ミカは相手が強いとみると主張せずに引き下がりました。レビ人はダン族の祭司になることを選びました。みんないかにも人間的な判断です。
「狭い門から入りなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広い。そして、そこから入って行く者が多い。命に至る門は狭く、その道は細い。そして、それを見出す者が少ない」。(マタイ7:13~14)と新約聖書に書かれていますが、人間的な選択基準はローリスクの安易な道なのです。神に至る道の選択基準はそれと反対であることを覚えたいと思います。

聖書要約
 そのころ、イスラエルには王はいませんでした。またそのころ、ダン族には相続地がなく、住みつくところを探していました。斥候として5人の勇士が土地を探しに出かけました。彼らはエフライムの山地のミカの家からレビ人の声が聞こえてきたので立ち寄ることにしました。そしてなぜミカの家にレビ人がいるのかを聞きました。また彼らの任務が遂行できるか聞いたところ、祭司であるレビ人は「安心していくように」と答えました。
彼らはライシュにやってきました。そしてそこに住む民が穏やかに静かに暮らしているのを見ました。彼らは戻ってそのことを告げて、攻めるように言いました。
ダン族600人が武器を持ってエフライムの山地に進みました。途中、ミカの家に寄って、ミカの家にあった彫像やエフォドなどを奪い、祭司であるレビ人に、「ミカ個人の祭司であるより、イスラエルの一部族の祭司である方がいいではありませんか」言いました。レビ人はその言葉を受け入れて、民に加わりました。ミカが追いかけましたが、ミカは彼らのほうが強いとみて引き返しました。
彼らはライシュの民を襲い、町に火を放って焼き尽くしました。ライシュはどの町とも交渉がなかったので、助けるものはいませんでした。ダン族はライシュを打ち取り、町の名前をダンと名付け、ミカから奪った彫像を立てました。祭司はモーセの子孫である例のレビ人の子孫が務めました。それは神殿がシロにあった間中続きました。