サムエル記第一14章 数の多さではなく
「主が勝利を得られる多くの人によっても、少しの人によっても、主がお救いになるのを妨げるものは何もない。」サムエル記第一14:6
くぅ~ママのちょっと一言
神に全幅の信頼をおいたヨナタンの勇気ある行動が描かれています。兵士の数が多かろうが少なかろうが、神にはそんな事は問題ではないのです。目の前のペリシテの軍に怖気づくのではなく、目では見ることができませんが、主の救いを確信して前進することが信仰者のあり方だと思います。「恐れてはいけない。しっかり立って今日あなたがたのために行われる主の救いを見なさい」このみ言葉に信頼したいと思います。
聖書要約
ヨナタンの英雄的な行動
ある日サウル王の息子ヨナタンは父に内緒で、従者を連れてペリシテの敵陣に乗り込もうと考えました。ヨナタンは「無割礼の者どもを滅ぼそう。神が勝利を得られるために、兵の数の多少は問題ではない」と言い、一つの策略を持って神意を確かめようとしました。それはペリシテの兵士の前に自らの姿を見せた時、彼らが「お前の所に行くまで待っていろ」と、言ったら立ち止まり、「登ってこい」と、言われたら登っていこう、それを神が我々の手にペリシテを渡してくださるしるしとしたのです。結果は登っていくことになりました。そこはかなり広い場所でしたが、ヨナタンと従者が戦って倒した敵兵は20人でした。その様子を見たペリシテ人は恐怖に襲われて、右往左往したのです。そのことを知ったサウルはだれが敵陣に切り込んだのか知るために民を点呼をしたところ、ヨナタンと従者であったことを知りすぐに出陣をしました。ペリシテの陣営の動揺は益々大きくなり、同士討ちをして大混乱に陥っていました。一方イスラエル軍の味方はどんどん増え、勢いも増しました。こうして神はこの日イスラエルを救われたのです。サウルは「夕方、すなわち私が完全に復讐するまで食べ物を口にするものがあれば呪われる」と、兵士に命じたのですが、それを守らなかった者がいます。息子ヨナタンです。ヨナタンは森にある蜂の巣に杖の先を入れ、蜜を食べたのです。それを見ていた兵士はサウルの命令をヨナタンに告げました。ヨナタンは父の命令を知らなかったのです。ヨナタンはそんな命令を出さなかったら、もっとイスラエルの軍は勝利を得られただろと言いました。さて夕方になってようやく兵士は食べることが出来るようになりました。戦利品の羊や牛に飛びつき、血がついたまま食べて神に罪を犯したのです。サウルにそれを告げるものがありました。サウルは屠って食べるようにと祭壇を築きました。これはサウルが築いた最初の祭壇でした。サウルはさらに最後の一人まで滅ぼそうと考え、神に尋ねましたが、神は答えてくださいませんでした。それはヨナタンが命令を守っていなかったからだということがわかりました。サウルはヨナタンは殺されなければならないと言いましたが、民はこの戦いを勝利に導いたのはヨナタンであると、それを許しませんでした。民がヨナタンを救いました。そこでサウルは兵を引きあげることにしました。サウルが王についてから、ペリシテ、モアブ、アモン、エドムなど周辺諸国と戦ました。おかげでイスラエルは侵略されることはありませんでした。
サウルの息子はヨナタン、イシュウビ、マルキ、シュア。娘はメラブ、ミカルで、妻はアヒノアムと言いました。サウルは一生と通じてペリシテと激戦を繰り返しました。