サムエル記第二18章 「父の愛」

「私に免じて、若者アブサロムをゆるやかに扱ってくれ。」サムエル記第二18:5

くぅ~ママのちょっと一言

ダビデはよほど息子アブサロムのことを愛していたのでしょう。反乱を起こし、王の座を奪おうとした息子ですが、憎しみどころかその息子をも愛しとおしたダビデです。伝令者が一人なら吉報とダビデがそう勝手に思っていたのですが、二人目の伝令者が来たときも二人目と考えないで、これも一つのいい知らせと言っています。無条件のダビデの愛が伺えます。

徹底的に息子を愛した父の姿は新約聖書にもあります。放蕩息子の例えに出てくる父です。そしてまた聖書を通して私たちに語っておられる神さまの私たちへの愛の広さ、深さも計り知れません。私たちが罪のために滅びることを悲しまれて、一人子イエスキリストをこの世に遣わしてくださいました。そのイエスキリストを信じることによって私たちは永遠の滅びではなく、永遠の救いに入れてくださいます。この父なる神の大きな愛に安心して抱かれて生きていきたいと思います。

聖書要約
ダビデは戦闘の準備をします。3部隊にわけてヨアブ、アビシャイ、イタイに指揮させました。ダビデ自身の出陣は家来の猛反対にあい、留まることになりました。ダビデは指揮官3人をはじめ兵士たちに、反乱を起こした息子アブサロムだが、手を下すことは止めて欲しいと頼みました。
戦闘とアブサロムの死
エフライムの森で戦いは始まりました。戦いはダビデ軍の圧勝でしたが、戦って倒れた兵士より、森で行方不明になった兵士の方が多かったのです。アブサロムも森の中をラバで逃亡中に髪が木の枝にひっかかり、宙ぶらりになったのです。出くわした兵士はダビデの言葉を思い出し、手を下す事はしませんでした。しかしその報告を受けたヨアブはアブサロムに槍を突き刺し止めをさしたのです。そして勝利のラッパが吹き鳴らされ戦いは終わりました。
二人の急使
勝利の報告をアヒアマツはダビデに知らせる役を買って出ますが、ヨアブはダビデ王にとって勝利は息子の死であることので、決して吉報ではないことを教えます。ヨアブはクシュ人に報告を頼みます。しかしアヒアマツは「是非私が知らせたいのです」と言ったためヨアブは許可します。アヒアマツはクシュ人を追い越して先にダビデの下に行きます。ダビデは一人が知らせに来たので、いい知らせだろうと言いました。続いてクシュ人が走ってきたのですが、その一人もいい知らせを持ってきたのだと言いました。しかし一人目のアヒアマツからは勝利だけが伝えられたのですが、二人目のクシュ人からアブサロムの死が伝えられてしまいます。