サムエル記第二24章 「無代価の赦し」

「いや、私は代金を払って、あなたから買いたい。」サムエル記第二23:24

くぅ~ママのちょっと一言

私たちは本当に罪深いなあと思います。神に喜びの感謝をささげたすぐ後で、友に対して不平をもってしまう。また今まで神に守られ、導かれたことを知りながら、これから先に不安を覚える。なんと罪深いことでしょう。

ダビデもまた神のみ前に罪を犯してしまいました。神からの裁きは厳しいものでしたが、神の哀れみでその災いは途中で中止されます。ダビデは罪が赦される為にアラウナの地所に祭壇をささげました。地所は無償で差し出されましたが、ダビデは代価を払いました。

私たちは、私たちの罪のために十字架に架かられたイエスキリストを信じることによって罪が赦されますが、それには代価も修行も資格もいりません。ただ無償で頂くだけでいいのです。
その麦打ち場の場所は後にエルサレム神殿が建てられることになる場所なのです。次の時代を暗示してこのサムエル記は幕を閉じます。

聖書要約
ダビデの人口調査
神が再びイスラエルに怒りを燃やされるようなことが起きました。ダビデが人口調査をするように命じたのです。軍の司令官ヨアブは「主が我々を守り、民を増やしてくださいます。王がそのことを心配されなくても大丈夫です」と進言したのですが、ダビデの思いは強く、ヨアブは9ヶ月と20日かけて町々を巡って数え上げました。結果、徴兵できる人口はイスラエル80万人、ユダが50万人でした。その後ダビデの良心は神に罪を犯したことに気付き、心痛めて神に懺悔の祈りをささげました。翌朝、神の言葉が預言者ガドに望み、神の裁きが下りました。ガドは神の言葉をダビデに伝えました。「七年間の飢饉があなたの国を襲うか、あなたが3か月間敵に追われて逃げることか、3日間国に伝染病が起こるか、三つの内から選びなさい」というのです。ダビデは神の御手に倒れようと決めました。すなわち国は伝染病に3日間見舞われたのです。国中で7万人もの死者が出ました。神のみ使いがエルサレムに災いを下そうとされた時、神は民を哀れんで中止するようにお命じになりました。み使いの立っていた場所はエブス人アラウナの麦打ち場でした。ガドはダビデにそこに行って祭壇を築くように告げたのです。ダビデはアラウナに「疫病を終わらせていただけるように祭壇を築く為にその場所を買わせてほしい」と願います。無償で差し出そうとするアラウナにダビデは無償で得たものを神におささげすることはできないと代価を払って買い取り、神に祭壇を築き、献げものをしたのです。神は祈りに応えられ、疫病は止みました。