列王記上8章 「神が住まわれる」


「それにしても、神は、はたして地の上に住まわれるでしょうか。実に、天も、天の天も、あなたをお入れすることはできません。」列王記第一8:27

くぅ~ママのちょっと一言
神と神殿と民の関係がソロモンの祈りで分かります。神は神殿におられるわけではないのです。「神殿で献げた民の祈りを主よ、お聞き下さい。」また「神殿の方に向かって祈る祈りを主よ、お聞き下さいということなのです。」神殿を偶像化することがないようにとの配慮が伺えます。プロテスタントのクリスチャンは建物や像や写真を敬ったり、拝むということはありません。クリスチャンは手を合わせ、祈る時、天におられる、また私たちの側におられる、また私たちの心の内におられる神がお聞きくだっているという信仰を持っているのです。

聖書要約
契約の箱の安置とソロモンの祈り
神殿の完成に際して、ソロモンはイスラエルの長老、すべての部族長、イスラエル人の書家系の首長を招集しました。神の箱と神殿の備品をダビデの町から搬入するためです。数え切れないほどの牛や羊のいけにえが献げられ、盛大な祝宴が催されました。神の箱が神殿の至聖所に運び込まれた後、祭司達が聖所から出ると、なんとまばゆいばかりに輝く雲が神殿に満ちました。その時ソロモンは祈りました。それは父ダビデに約束してくださったことが実現されたことへの感謝、そして未来にわたって神の守りがあるようにという願が続きました。またソロモンは「イスラエルの神はこのような神殿に住まわれるような方ではないのはよく分かっています。しかし天からこの神殿で祈られる祈りに目を注いでください」と祈ります。それは隣人に罪を犯した時、あなたに罪を犯したことによって敵に打ち負かされた時、罪のために雨が降らなくなった時、外国人であっても偉大な神を知ってあなたに祈る時、戦いに出る時、もしあなたに罪を犯し捕虜となって国を出るようなことがあって神殿に向かって祈るとき、このような祈りを神よお聞きくださるようにとソロモンは祈りました。その後でイスラエルの民に向かって祝福したのです。神を称え、神が先祖と共に歩んでくださったように、私たちと共にいて見離されることがないように、神に心を向け、神の道に従い、神の戒めと掟を守らせてくださるようにと。王が献げたいけにえは牛2万2千頭、羊12万頭でした。祝いは14日間続き、民は神がして下さった多くの恵を喜びそれぞれの天幕に帰っていきました。