列王記上19章 「使命がある限り」


「さあ、ダマスコの荒野へ帰って行け。」列王記第一19:15

くぅ~ママのちょっと一言

前章のエリヤは勇敢でした。850対1の戦いを見事に勝ち、王に指示するほどの威厳を見せたのですが、王妃の一言でなんと弱気になってしまったのでしょうか。エリヤは荒野に逃げていきます。40日40夜の旅、そして神の山ホレブで神と出会ったのです。そこでまた神から使命を頂いて、元来た道を帰り、使命を果たします。
私たちは本質的に弱い存在です。時には威勢のいい時もありますが、風向きが変わって立場が揺らいだり、健康を損ねるとたちまち弱気になってしまいます。しかし神の使命がある限り、どんな時でも強く生きることができるように思います。例え病床にあっても、死の間際であっても神から使命を頂くことで勇敢に生きることができると思うのです。

聖書要約
ホレブに向かったエリヤ
アハブ王は宮殿に帰り、王妃イゼベルにエリヤのしたことを話しました。イゼベルはエリヤに使者を送って、「明日のこの時刻までにあなたを殺す」と宣言しました。それを聞いたエリヤは恐れを感じて逃げました。ベエルシャバからは従者を残してひとりで荒野に入りました。
1本のえにしだの木の下でエリヤは「主よ、もう十分です。私の命を取ってください」と言い、横になって眠ってしまいました。すると御使いが現れて焼いたパン菓子と瓶の水を飲むように言います。エリヤはそれらを口にしてまた眠りました。また同じように御使いが起きて食べよと言います。エリヤは食べて力を得て、40日40夜、歩き続け神の山ホレブにたどり着きます。エリヤは洞穴に入って夜を過ごしました。
その時、神の言葉がエリヤに臨みました。「エリヤよ。ここで何をしているのか」と。エリヤは「主に情熱を傾けて仕えてきたのですが、私は今、命を狙われているのです」と答えました。神はエリヤに「そこを出て山の前で主の前に立ちなさい」と言われます。その時神はエリヤの前を通り過ぎられたのです。激しい風が吹き、地震が起り、火がおこりました。しかし風の中にも、地震のなかにも火の中にも主はおられません。その時、静かにささやく声が聞こえました。「エリヤよ、ここで何をしているのか」と。エリヤが前に言ったことをもう一度言いました。神は「行け、あなたの来た道を引き返しなさい」と。そして「ハザエルに油を注いでアラムの王とし、イエフに油を注いでイスラエルの王とし、エリシャに油を注いでエリヤの後継者の預言者としなさい」と言われたのです。そして「ハエゼルをイスラエルが滅ぼし、イスラエルをエリシャが滅ぼす。しかしイスラエルの中からバアルに仕えなかった7000人は滅ぼさない」と言われたのです。
エリヤ、エリシャを召す出す
来た道を引き返したエリヤは12くびきの牛で畑を耕しているエリシャに出会います。エリヤの外套を彼に投げかけました。するとエリシャは牛をそのままにしてエリヤの後にしたがいました。エリシャは「父母に別れを告げに行った後であなたに従いましす。」と、言い家に戻り、1くびきの牛をほふり、牛の装具を燃やしてその肉を煮て人々に振る舞った後、エリヤに従っていきました。