列王記第二5章 「リンモンの神」


エリシャは彼に言った。「安心して行きなさい。」そこでナアマンは彼から離れ、かなりの道のりを進んで行った。」列王記第二5:19

くぅ~ママのちょっと一言
ナァマンが仕えていた神は嵐と雷の神とされるリンモンの神でしたが、神に出会ったナァマンは主以外の神には仕えないと宣言しました。しかし主君がリンモンの神を拝する時に同行することをお許しくださいとエリシャに言うと、エリシャの答えは「シャローム」でした。心に残る箇所です。日本人の私たちも異教の文化の中で生活をし、主以外の神の前に出なければならない時があります。それを拒否して生きていく事は人間関係を絶つことになってしまいます。しかし主はそのような私たちに「シャローム、安心しなさい」とおっしゃるのです。私はお葬式やまた仏壇の前で手を合わすことがありますが、私の心は主に向いています。そして主に亡き父のことを、また友のことを宜しくと、そして天国で憩っている亡き人たちのことを思いながら祈ります。形式的に線香を上げたり、数珠を持つより、よほど意味のある事だと思います。形ではなく心が大切なのだと思います。

聖書要約
アラムの王は軍司令官のナァマンを大変重んじていました。ナァマンは勇士でしたが、重い皮膚病にかかっていました。ナァマンの家にはイスラエルとの戦いのときに捕虜として連れてきた少女がいました。少女が女主人に「私の故郷のサマリヤの預言者だったらご主人の病を癒してくださるのに」と言ったことをナァマンは聞き、王にそのことを伝えました。王はさっそくイスラエルの王に手紙と送り物を整えてナァマンにイスラエルに送り出しました。アラムの王からの手紙を受け取ったイスラエルの王はアラムの王が難題を吹きかけて言いがかりをつけようとしていると思い取り乱してしまいます。しかしそのことを聞いたエリシャは王に人を遣わして「私の所に来させなさい」と言いました。
ナァマンは数頭の馬と戦車に乗ってエリシャを訪ねました。エリシャは使いの者に「ヨルダン川に行って7度身を洗いなさい。そうすればあなたの体は元に戻る」と言わせました。
ナァマンはそこを去って「彼が自ら自分の患部に手を置き癒してくれると思ったのに。イスラエルのどの川よりダマスコの川のほうが良いではないかと」と怒りました。しかし彼の家来に促されてエリシャの言葉に従ったのです。すると彼の体は元に戻り、赤ちゃんの肌のように清くなったのです。ナァマンはエリシャの所に引き返しお礼を言い、贈り物を差し出したのですが、エリシャは受け取りません。そしてナァマンはエリシャに「私は今後主以外の他の神々を拝することはしません。主君がリンモンの神にひれ伏す時には私もお供しなければなりませんが、それを主が赦して下さるように」と言いました。エリシャな「安心していきなさい」とナァマンを送り出しました。
帰っていくナァマンを従者のケハジは追いかけて詭弁を使って贈り物の一部を自分の物にしようとしました。ナァマンから銀2キカルと服2着を受け取ります。そしてエリシャにもうそをつきます。それを見抜いていたエリシャは「ナアマンの重い皮膚病がお前とその子孫にいつまでもまといつく」と言いました。するとケハジの皮膚は雪のように白くなり、エリシャの前から立ち去りました。