列王記第二7章 「よい知らせ」


「今日は良い知らせの日なのに、われわれはためらっている。」列王記第二7:9

くぅ~ママのちょっと一言

イスラエルを包囲していたアラム人たちは自らの陣営をそのままにして逃げ去ります。ことを知ったのは城門の中に入ることを許されない悲しい立場の4人でした。またこの4人がこのことを「この日は良い知らせの日だ」とイスラエルの人たちに知らせたことで、飢餓で苦しむイスラエル人もこの恵に浴することが出来ました。

福音はギリシャ語でエバンゲリオンと言い、「良い知らせ」という意味です。福音とはイエスさまの十字架と復活による神の救いの恵みです
もし悲しみの中や、思い通りにならない中でこの「良き知らせ」に出会うことはこの上もない恵みです。4人がこの良き知らせを民に知らせたように、私たちも福音を自分だけの恵とせず、共に生きている多くの仲間に知らせる務めがあることを忘れないようにしたいと思います。

聖書要約
エリシャは「主の言葉を聞きなさい。明日の今ごろ、サマリアの城門で上等の小麦粉12リットルと大麦24リットルが300円で売られる」と王の侍従に言いました。それを聞いた王の侍従は「主が天の窓を造られたとしてもそんなことはあり得ない」と答えたのですが、エリシャは侍従の不信仰に対して「あなたはそれを見るが、それを食べることはない」と言いました。
そんなやり取りがされていた頃、城門の外では重い皮膚病を患う4人の者が「ここで座って死を待つだけなら、アラムの軍に投降してみよう。もし殺されても、ここで死を待つのと同じことだから」と話し合って、アラムの陣営に行きました。

しかしそこにはだれもいません。神が戦車や軍馬の音を響き渡らせたので、アラム軍はイスラエル軍がエジプトやヘト人の協力を得て攻めてきたと思い、命を惜しんで逃げてしまったのでした。4人はそこで飲み食いして、金銀、衣服を運び出して隠したのです。しかし4人は「この日は良い知らせの日だ。この良い知らせをイスラエルの人々に知らせないで朝を迎えては罰を受けるだろう。」と言い合って王に知らせに行ったのです。知らせを聞いた王はにわかに信じられず、偵察隊を出したところ、本当だと分かります。民は出て行ってアラムの陣営でほしいままに略奪したのです。その結果、サマリアの城門で上等の小麦粉12リットルと大麦24リットルが300円で売られるようになりました。王の侍従は城門の管理に当たっていたのですが、民に踏み倒されて死んでしまいます。エリシャが言ったことがそのとおりに起ったのです。