列王記第二13章 「死の中にある命」


「その人がエリシャの骨に触れるやいなや、その人は生き返り、自分の足で立ち上がった。」列王記第二13:21

くぅ~ママのちょっと一言
南王国ユダと北王国イスラエルの歴史が入り混じって書かれており、同じ名前の王もいるので混乱を起こさないように気をつけなければなりません。
21節にエリシャの骨には生き返らせる力があったと書かれています。死、墓、骨には、不浄、忌むべきもの、悲しみ、恐怖、暗黒と言ったイメージがありますが、エリシャの墓にはそれらとは正反対の命の力があったのです。クリスチャンにとっても、死は肉体の命とのお別れですが、霊的な命が神の下に行く日であり、希望なのです。

聖書要約
イスラエルの王ヨアハズ
イエフの子ヨアハズがイスラエルで王となり17年間王位にありました。ユダではアハズヤの子ヨアシュの治世23年のことです。ヨアハズは神に対して悪を行ったため、神の怒りを招き、アラムの王ハザエルとその子ベン・ハダドによって侵略されました。ヨアハズは神に助けを祈ったので、神は一時アラムの支配からイスラエルを解放して下さったのですが、ヨアハズはサマリヤの町からアシュラ像を取り除かず罪を犯し続けたので、神は再びアラムに攻撃させられました。ヨアハズにはわずかな軍隊しか残されませんでした。ヨアハズの死後、その子ヨアシュが王となりました。
イスラエルの王ヨアシュ
ヨアシュがヨアハズに代わってイスラエルの王位につきました。ユダの王ヨアシュが治世37年の時のことです。イスラエルの王ヨアシュも神の目に悪を行い、16年間国を治めましたが、先祖と共に眠りその後その子やヤロブアムが王となりました
エリシャの死
エリシャが病いにより死期が近づいている時、イスラエルの王ヨアシュが見舞いに来ました。そしてその枕辺で「我が父、我が父、あなたはイスラエルの力です」と泣きました。エリシャは王に弓を射らせました。そして戦いの勝利を預言しました。しかし地面には3度しか射らなかったので、3度しかアラムに勝つことはできないと言いました。エリシャは死んで墓に葬られました。その後、葬りの最中に戦いが起り、やむなく亡骸をエリシャが葬られた墓に投げ入れたのですが、なんとその遺体はエリシャの骨に触れて生き返りました。
イスラエルとアラムの戦い
ヨアハズの治世の時からアラムの王はイスラエルを侵略し続けたのですが、ヨアシュが王になってから3度イスラエルに勝利がもたらされことがあります。それによって奪われた土地をアラムの王から奪い返しました。