詩編69編 いけにえよりも

「それは 雄牛にまさってに喜ばれます。」詩篇69:32

くぅ~ママのちょっと一言
69編に出てくるみ言葉の幾つかは新約聖書に引用されています。22節の「人は私に苦いものを食べさせようとし、渇くわたしに酢を飲ませます。」これはマタイ27章のイエス様の十字架の出来事につながります。
そもそも旧約聖書は救い主イエスキリストについて述べられていますので、当然と言えば当然のこと。イエスキリストを中心としてその前が旧約時代、その後が新約の時代。西暦を表すBC、ADはまさしくキリスト以前とキリスト以降を表します。
興味深いことに、新約と旧約の決定的な違いを69編から見ることができます。それは69編では詩人は神に「彼らを滅ぼしてください」といのっていますが、イエスは十字架上で「父よ彼らをお赦しください」と祈られました。イエスキリストが十字架に架かって下さったことによって、愛と赦しの世界が始まったのが新約の時代なのです。

聖書要約
主よ、私をお救い下さい。私は大水の深い底まで沈みこみ、押し流されています。あなたを待ち臨み、叫び続けて疲れ果ててしまいました。理由もなく私を憎むものは後を絶ちません。私には身に覚えがないのに、彼らは報復しようといきり立っています。
ああ神、あなたは私の罪を一つ残らずご存知です。こんな私の存在があなたを信じようとする人々のつまずきになりませんように。私は神様のために辱めを受けています。血を分けた兄弟たちまでもが私との関わりを絶とうとします。神様のことを熱心に思うがあまり心は焼け付きそうです。私が断食をすると彼らは嘲笑い、荒布をまとうと嘲りの歌となります。あなたに向かって私は祈ります。私を憎むものから助け出してくださいと。恵みと慈しみの主よ、私に答えて下さい。私はさげすまれて心は傷ついてしまいました。誰一人同情の言葉をかけてくれる人はいません。どうかあなたの怒りで彼らを焼き尽くしてください。彼らの名を命の書から抹殺して下さい。
しかしこの私を貧困と苦痛から救ってください。そうすれば感謝を込めてあなたを褒め称えることができます。謙遜な人は神からの助けを経験します。神を求める者は喜びに満たされます。神は困っている人の叫びをお聞きくださいます。全世界よ、主を褒め称えなさい。神はエルサレムを救い、ユダの町を再建してくださり、子々孫々そこに住まわせてくださいます。

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