コヘレトの言葉4章 共に生きる人がいる幸い
「二人の労苦には、良い報いがあるからだ。伝道者の書4:9
くぅ~ママのちょっと一言
悲観的な言葉が続きますが、財産を分かち合う友や親族の存在や、共に労する仲間のいることの幸いにも触れられています。新約聖書には豊作になった男の人のたとえや、良きサマリヤ人のたとえが書かれていますが、共に生きる他者を見出だし、助け合い、喜びあうことがいかに幸いかと思います。
聖書要約
次に私は世の中の虐げを見ました。虐げられている人が涙を流しても慰める者はなく、虐げる者たちは益々力を増します。これなら死んだ人の方が生きている人よりましです。いや、一番幸せなのは生まれてこなかった人で、地上の悪を見ない人です。
次に物事を成功させる原動力は競争心であることも分かりました。それもまた何と馬鹿げたことでしょう。働こうとしない者もいますが、ほどほどに働く者の方があくせく必死で働く人よりましです。
もっと空しいことは 家族も友もなく、ただひたすら働いている者です。積み上げられた財産は自分が死んだあとどうなるかを考えていないというのだから、不幸としか言いようがありません。
一人より二人で労する方がまだいい。一人が倒れても助けてくれるものがいる。また二人で寝れば暖かい、3人なら なおいい。三つ寄りの糸はめったと切れない。
貧乏で利口な若者は、どんな忠告も聞かなくなった愚かな年老いた王よりましです。そんな若者が王になることもあるのです。民は喜ぶでしょう。でも次の世代の人は彼を追放するでしょう。これもまた空しいことです。神殿に入る時は気づかずに犯してしまった罪のことも考えて、神の言葉に素直に聞き従おうとすることが大切です。