イザヤ書36章 アッシリアの王


が私に「この国に攻め上って、これを滅ぼせ」と言われたのだ。』」」イザヤ書36:10

36章~39章はイザヤ書の前半と後半をつなぐ役目を果たしています。内容はⅡ列王記18章に書かれていることと同じで、勢力が拡大するアッシリア王の攻撃が書かれています。エジプトに頼っても、あなた方の神に頼んでも無駄だと豪語しますが、興味深いことにそのラブ・シャケの言葉の中に神が自分たちを遣わしたとあります。アッシリアの勢力拡大も神のご計画の中なのです。

聖書要約
センナケルブの攻撃
ヒゼキヤ王の治世14年にアッシリアのセンナケリブが攻めてきて、ユダの町を占領しました。アッシリアの王はラブ・シャケを遣わして、ヒゼキヤ王の側近たちと交渉に当たらせました。アッシリアの大王は「エジプトを当てにするなど大馬鹿者だ。エジプトに助けを求めた国は例外なくひどい目にあった。もしかしたら、あなた方は神に寄り頼んでいるのではないだろうな。ヒゼキヤ王がこの祭壇でのみ礼拝せよといったあの神に。しかし我々にここを攻め登るようにおっしゃったのはその神なのだから。」とラブ・シャケは言いまいた。側近たちは「私たちはアラム語が分かりますからアラム語で話してください。ユダの民にこのことを聞かせたくないのです」と言ったのですが、ラブ・シャケは益々大声でエルサレムに住む民に分かるかのように、ユダの言葉で話しました。「お前たちが降伏しなければ、飢えと渇きで、自分の糞尿を飲み食いすることになるぞ。ヒゼキヤにだまされてはならない。アッシリアの王の言葉を聞いた者は飲み水も、果物も与えられる。ヒゼキヤはあなた方を救えない。アッシリアの手から救い出された者はだれもいない。エルサレムも同様だ。」と。
民たちは一言もしゃべらなかった。ヒゼキヤ王にそのように言われていたのです。側近たちは衣を裂いて王にアッシリア王の言葉を伝えました。