エレミヤ書3章 御声に聞き従わなかった民
「私たちの神、主に対し、私たちも先祖も、若いころから今日まで罪の中にいて、私たちの神、主の御声に聞き従わなかったからです。」エレミヤ書3:25
助産師永原のちょっと一言
神と民の関係を、夫と妻の関係に置き換えて書かれています。
北王国イスラエルはBC722年のアッシリアによって捕囚の民となり、国は滅亡します。姉妹関係であった南王国ユダはそれを目の当たりにしているにも関わらず、背信の罪を改めず、その後バビロンに捕囚として連行されます。しかし主は民をシオンに帰還されるのです。かつて神の箱を担いで移動しましたが。主が共にいてくださるので、その必要なないと書かれています。背信の罪とは他の神々に心を寄せないだけでなく、共にいてくださる主のみ心に私の心を合わせることと言えると思います。
聖書要約
「妻が離縁して出ていき、他の男性の妻になれば、元の夫の所に戻ることはできないと言う法律がある。しかしあなた方は神である私から離れてしまい、他の神々に心奪われ、礼拝を捧げてきたのに、また私の所に帰るとでも言うのか」と主は言われます。「あなたたちは国のあちらこちらで他の神々を礼拝して、この地を汚した。清い所がどこにあると言うのか。まるで道端に座る娼婦のように罪を犯してきた。春の雨が降らないのはそのためだ」と。そしてそれでもなお、民は「私はずっとあなたを信じてきました。こんな小さなことであなたがお怒りになるはずはありません。私の罪などきれいに忘れてくださることでしょう」と臆面もなく言うのです。
ヨシア王の時代に主は私(エレミヤ)にお語りになりました。
「お前はイスラエルが他の神々をどれほど崇拝したかを見てきたでしょう。他の男に体を許すみだらな妻のように。北イスラエルはとうとう私の所に帰ってこなかった。姉妹関係だった南王国ユダはそれを見ながら、態度を改めるわけでもなく、それどころかさらに他の神々に淫行を重ねてきた。北イスラエルよりもその背信はひどい。だからエレミヤよ、行って語りなさい。立ち返りなさいと。犯した行為を認め、私に従わなかったことを認めたなら、私は怒りの顔をあなたたちに向けることはない」と。シオンの帰還
帰ってきなさい。主である私があなた方を呼び集めよう。そしてあなた方に指導者を与える。その指導者があなたたちを導きます。そうしてイスラエルが民でいっぱいになる時、もはや契約の箱の事など昔のことは思い出す必要がなくなる。なぜなら、主が王座となるからです。その日、ユダの家も北イスラエルの民と共に捕囚の地から帰ってくるのです。悔い改めへの招き
主である私は思っていました「あなたたちにはこの地で一番麗しい地を継がせよう。わが父と呼ぶあなたたちは私から離れることはないでしょう」と。しかし妻が夫を欺くように私を欺いたのです。あなたたちはさまよい出て、多くの国の神々に身をゆだねたのです。吹きさらしの山からあなた方の泣き声が聞こえてきます。背信の子らよ、もう一度戻ってきなさい。私はあなた方を赦そう。」この呼びかけに彼らは答えます。「私はあなたの元に帰ります。丘の上で偶像を拝んだり、お祭り騒ぎはもう嫌です。真の主にのみ私たちの救いがあるのです。私たちも先祖も主なる神に聞き従いませんでした。」