エレミヤ書35章 主への忠誠
「実に、レカブの子ヨナダブの子らは、先祖が命じた命令を守ってきたが、この民はわたしに聞かなかった。」エレミヤ書35:16
助産師永原のちょっと一言
この章の出来事は年代的には26章の後に入るとのことです。なぜここにいれられたのかはわかりません。レカブ一族は父祖の命令に忠実に従ってきたため主の祝福を頂くことが出来ることを主はエレミヤに示されることによって、イスラエルの歴史が如何に主の命令に不誠実であったかを明らかにされたのです。
主の言葉に従いきれないのは今も昔も同じです。しかし大きな違いは神がそんな私たちのためにイエスキリストを送ってくださり、従うことのできない神への背信の罪のために十字架に架かって下り、そのことを信じる信仰によって、主はその罪を赦して下さるということです。主の赦しがなければ主の前に顔を上げて生きていくことが出来ない私たちなのです。
聖書要約レカブの忠誠
ユダの王ヨシアの子であるヨヤキムの時代(前章から10以上前の出来事)主の言葉がエレミヤに臨みました。「レカブ一族がいる所に行って、彼らにぶどう酒を飲ませなさい」と。そこでエレミヤはレカブ一族全員を、神殿の中の預言者ハナンの弟子たちの部屋に案内し、ぶどう酒を勧めました。すると彼らは答えました。
「我々はぶどう酒は飲みません。父祖レカブの子ヨナダブが命じたのです。ぶどう酒を飲んではいけない。また家を建てるな、種を蒔くな、ブドウ園を作るな。生涯天幕に住むように。そうすればお前たちが滞在する土地で長寿を全うする、と。私たちは命令に従いました。今はバビロンのネブカドレツァルが攻めてきたのでエルサレムに滞在しているのです」と。その時主はエレミヤにお語りになりました。「レカブ家の教訓に学びなさい。父祖の言葉を忠実に守っているではないか。ところがあなたたちは私が語った言葉を守ろうとせず、聞こうともしない。だからわたしはあらゆる災いをあなたちに送る。」と。そしてエレミヤはレカブの人たちに主の言葉を伝えました。「あなたたちは父祖の命令に聞き従ってきたのであなたたち一族は主に仕える者が後を絶たない」と。