エレミヤ書36章 燃やされた巻物


「ユディが三、四段を読むごとに、王は書記の小刀でそれを裂いては暖炉の火に投げ入れ、ついに、巻物をすべて暖炉の火で焼き尽くした。」エレミヤ書36:23

くぅ~ママのちょっと一言
エレミヤの初期の預言がどのようにして書かれたかを示した重要な個所です。ヨヤキム即位4年目にバビロンではネブカドレツァルが王として即位しました。9節に書かれている断食の発布はアッシリアと同盟を組んでいたエジプトの敗北を嘆くためのものでした。ユダは反バビロン政策をとっていましたので、バビロンに敗北するという巻物を見たヨヤキム王は怒りに燃えて巻物を燃やしてしまいます。
日本も戦争の道をまっしぐらに進んで行きましたが、どこかで留まることはできなかったのかと思います。人と人が殺し合う、なんと愚かなことでしょう。心を静めて主の声に耳を傾けたいと思います。

聖書要約
預言の巻物
ユダの王ヨヤキムの治世4年に神の言葉がエレミヤに臨みました。「巻物をとってヨシアの時代から今日に至るまで預言してきたことを書き記せ。ユダに下そうとしている災いを聞いて、民たちが悪の道から立ち返るかもしれない。そうすれば私は彼らの罪を赦す」と。エレミヤはバラクを呼んで、口述したこと巻物に書かせました。そしてバラクにそれを神殿で読むように言いました。エレミヤは神殿での出入りを禁じられていたのです。治世5年の9月、民全体に断食の布告がされた時に、バラクは民に巻きものを読み聞かせました。それを聞いたミカヤは書記管の部屋にいる役人に知らせました。すぐさまバラクは呼ばれ、役人の前で読み上げました。一同怯え、王に報告することになりました。バラクと口述したエレミヤには身を隠すように伝えました。
王の元に巻物が届けられたのは12月であり、王は暖炉のある部屋にいました。役人がその巻物を読んだのですが、2,3段読むたびにナイフで切り裂き、暖炉に投げ入れ、すべて灰にしてしまいました。そしてバラクとエレミヤに逮捕状が出されました。しかし神が二人を隠されたのです。王が巻物を焼いた後、神は再びエレミヤに語られました。
「神さまはこう宣言されます。あなたは巻物を燃やしたので、ヨヤキムに関する項目が巻物に加えられる。あなたの子孫は王位につかない。あなたは殺され死体は捨てられる。あなたの家族と家来も罰する。そしてユダ、エルサレムに預言したことを私は行う。私の警告を聞こうとしなかったからだ」と。エレミヤはもう一つ巻物を取り出してバラクに口述しました。前には書かれていなかったことを付け加えて。