エレミヤ書48章 喜びも奪い去られる。
「モアブの果樹園から、その地から、喜びと楽しみが取り去られる。」エレミヤ書48:33
くぅ~ママのちょっと一言
モアブの人たちは偶像を礼拝し、自分の力と富に酔いしれたために神がバビロンを用いて滅ぼされます。モアブはそれまで一度も外国からの攻撃を受けず、繁栄を極めていました。一方隣国のイスラエルは常に外国からの侵入に脅かされて暮らしていました。真の神さまを信じる(罪を犯し続けましたが)イスラエルの人々からすると不条理を感じたことでしょう。しかしモアブの罪を神がご存じでないはずはないのです。
神のみ心に反する生き方と神のみ心に従う生き方がありますが、いつかそれぞれの生き方による清算を神は求められます。
聖書要約
モアブについて神は次のように言われます。ネボの町は略奪され、キルヤタイムの町は滅びる。モアブの栄誉はすでにない。モアブを破壊する手はずは整った。モアブは敗れる。行きかう人々の泣き叫ぶ声がする。いのちが助かるために荒野に逃げよ。モアブは自分の腕と富を頼りにしたので滅びる。お前たちの神々であるケモシュと一緒に遠い国に連れて行かれる。すべての町は滅ぼされる。モアブに羽があれば逃げることもできたでしょうに。
モアブは建国以来外敵から攻められることなく、平穏に暮らしていた。しかしイスラエルの民が子牛を偶像として裁かれたように、モアブも彼らの神々ケモシュによって辱めを受ける。「我々は英雄だ。勇士だ」と豪語していたが、モアブが滅ぼされる日は近い。周囲の民も美しさと力を誇った国が粉々に砕かれるのを見て「いったい何が起こったのですか」と聞く。モアブは滅びたと叫び声を上げるだろう。モアブの町はことごとく滅ぼされる。「モアブはすっかり骨抜きになった」と神は言われる。神に向かって高ぶっていたモアブ、イスラエルをさげすんで、イスラエルの滅亡を手を叩いて喜んでいたからだ。
モアブの人々は町を捨てて岩山に住みなさい。モアブの思い上がりを神は知っておられる。自慢話もでたらめ、空威張りのモアブのために嘆く。よいブドウのお蔭で富を得ているシブマも滅ぼす者によって喜びが去る。もうブドウを踏む者はいない。
悲劇の声は辺り一帯にまで達する。神々に香を炊く者をモアブから一層すると神は言われる。モアブの富が消えうせたために嘆く人々の姿は周囲諸国の人々の驚きとさげすみとなる。
モアブの上空を敵が鷲のように翼を広げて飛んでくる。町々は攻められ、ついに陥落し、廃墟となる。神に対して高慢であったからだ。逃げる者は落とし穴に落ち、這い上がった方と思うと、足を罠に挟まれる。どんなにしても逃れることはできない。モアブに刑罰の時がきたと神は言われます。ケモシュを拝する者は滅びた。あなたたちの子どもたちは捕囚として連れ去られる。しかし後になって私はモアブの国を再建すると、神は言われる。以上がモアブに対する預言です。