エレミヤ書49章 繁栄の回復


「しかし、終わりの日になると、わたしはエラムを回復させる。」エレミヤ書49:39

くぅ~ママちょっと一言
アンモン、エドム、ダマスコ、ケダル、ハツォル、エラムに対する預言が書かれています。それぞれの町は難攻不落と言われた町であったり、かつては神に喜ばれた町であったり、城壁がなくても怖い者はないと天幕で優雅に暮らしていた人々でしたが、どんな町であったとしても神の裁きが下ることがあるのです。しかしそれぞれの町について書かれた最後に、後に回復するという神の言葉があります。神は滅ぼすために罰せられるのではなく、神の民として新たに生かすために罰せられたのです。そのことを私たちへの言葉として受け止めたいと思います。

聖書要約
アンモン人について
ユダの町、ガドを占領して住んでいるアンモン人を神は罰し、アンモンの首都ラバを破壊すると神は言われる。イスラエルはその地を奪い戻す。アンモンの町アイが滅び、ミルコムの像が祭司と役人と共に捕囚に連れて行かれる。水の町(ヤボク側の上流)と誇っていた肥沃な土地も間もなく荒れ地となる。四方から敵を臨ませると神は言われる。この後アンモンの町を回復すると神は言われる。
エドムについて
知恵が深かったエドムには知恵がなくなったのかと神は言われる。知恵の町テマンの策略は尽きたのかと。デダンの人々も逃げよ。神がエドムを罰する時が来た。ブドウを収穫も困窮した人たちのために少しは残す。しかし神の破壊は徹底的だ。みなしごも見る人がいない。親族も隣人もみな滅びるから。
神は言われる。罪のない者でさえ、苦しむとしたら、罪あるあなたたちはどれほど苦しまなければならないだろうかと。エドムの主要な要塞であるポツラは廃墟となる。神がエドムを罰する者を召集される。神はこの国を弱くする。岩の高台に住んで思い上がるエドム人を引き下ろす。エドムは好色の町ソドムとゴモラが滅ぼされたように滅ぼされ、廃墟となる。ヨルダンの森から獅子が躍り出るように一瞬のうちにエドムは滅びる。その後には神によって選ばれた者がそこを守る。
ダマスコについて
ダマスコの町々は苦悩する。かつては神に喜ばれた町だったが、なぜ神は捨てられたのだろう。ダマスコは滅ぼし尽くされる。
ケダル、ハツォル諸国について
神はバビロンの王ネブカドレツァルにこれらの国に攻め上れと言われる。天幕も羊の群れもらくだもすべて奪われる。遊牧の民で豊かな暮らしをし、攻められることはないとうぬぼれて暮らしている人々は四方に逃げて行き、そこは廃墟となる。
エラムについて
ユダのゼデキヤ王の時に預言された言葉。弓の名士と言われたエラム人を神は攻撃し、エラムの人々は周囲の諸国に逃げて行く。滅ぼし尽くした後、神がそこに君臨する。しかし終わりの日にエラムの繁栄を回復すると神は言われる。