詩編74編 昼も夜も主のもの


昼はあなたのもの 夜もあなたのもの。 あなたは月と太陽を備えられました。」詩篇74:16

助産師永原のちょっと一言
バビロニアによるエルサレムへの破壊について詠んだ歌とのこと。多くのイスラエルの民は捕囚の民としてバビロニアに連れて行かれます。しかし主の民は絶望の中で主に助けを求め続けたのです。そして50年の歳月が流れ、ペルシャのクロス王によってイスラエルの民はエルサレムへの帰還を果たします。エルサレムが破壊される時から考えると50年以上もの間主の沈黙が続いたことになります。
祈っても、祈っても辛い状況から解放されないような時、私たちは主から見離されたように思うかもしれません。しかし主は決して私たちを見捨てるようなことはないことを覚えたいと思います。私たちが経験する辛い状況の只中に主がご臨在下さっていることを信じて、どんな時でも心に平安を頂きたいと思うのです。

聖書要約
ああ神、いつまで私たちをお見捨てになるのですか。なぜ私たちにこれほどの怒りをぶつけられるのですか。その昔私たちを救い出し、あなたのかけがえのない民としてくださったことを思い出してください。神が地上の住まいとお定めになったエルサレムを思い起こしてください。
聖所エルサレムは敵の手で無残にも廃墟となってしまいました。彼らは「神の名残をとどめるものを一掃してしまえ」と叫びながら会堂を焼き払ってしまいました。私たちが神の民であることを証明するものはもう何一つ残っていません。神様いつまで見て見ぬ振りをなさるのですか。彼らの息の根を止めてください。
あなたは大昔から私たちの王であられました。紅海の水を分け、レビヤタンを退治され、私たちの喉を潤す為の泉を沸きあがらせ、ヨルダン川をせき止められました。昼と夜はあなたが支配されています。星と太陽、夏と冬、自然界はあなたがお造りになりました。それなのに思い上がった敵があなたの御名前を冒涜しています。あなたの鳩を獣からお救い下さい。あなたが愛しておられる国民をお救い下さい。敵どもが一日中浴びせかける侮辱の言葉を聞いてください。あなたに刃向かうものの騒ぎを決して忘れないで下さい。