詩編78編 後世に語り継ぐ


「それを私たちは 息子たちに隠さず 後の時代に語り告げよう。 の誉れを 主が行われた 力ある奇しいみわざを。」詩篇78:4

くぅ~ママのちょっと一言
出エジプトからカナン定住、そしてダビデの選びに至るまでの出来事が神のみ業の歴史として書かれています。荒野の記事と出エジプトの記事が逆のように書かれているので要注意です。その中で北王国イスラエル(エフライム)が神によって退けられ、南王国ユダが選ばれたことが明記されています。これらの事を子々孫々語り継ぐように詩人は言います。
 信仰を子どもに伝える事は大変難しいことだと思います。信仰は個人的に神とつながることが必要です。押し付けることはできません。親がクリスチャンだから子どももクリスチャンではないのです。信仰は自分自身が神の救いの恵みを受け取ることです。ですからなんとしても大切なわが子には本物の信仰をもってほしいと思うのです。

聖書要約
民よ、私の言葉を聞きなさい。先祖代々伝えられてきた教訓を告げましょう。神が成し遂げられた驚くべきみ業を後の世にまで語り告ぎましょう。
神はおきてをイスラエルに授け、先祖に子々孫々まで伝えるようにお命じになりました。子らが神に信頼をおき、戒めを守るために。先祖のように頑になって神に反抗してはいけません。
エフライムの人々は戦いの日に裏切り、神との契約を守らず、神がして下さったみ業を忘れてしまったのです。エジプトから不思議なみ業の数々を行って神は民を導いてくださいました。海を二つに分け、昼は雲、夜は火の柱で民を導かれ、飲み水ばかりかマナ(パン)や肉を与えてくださいました。しかし民は荒野で何度も神に反抗し、いくたびとなく神の怒りを招いたのでした。民はエジプトの地から救い出してくださった時の神が成してくださった10にも及ぶ奇跡のみ業も忘れてしまったのです。しかし神は民を羊の群れのように荒野を導き、約束の地カナンに入れられ、先住民に代わって住めるようにして下さったのです。このような恵みを頂いておりながら、民は異教の神に祭壇を築いて神を怒らせたました。神はイスラエルの祝福である神の箱が奪われるのも無視されました。民が敵に思うままにされるのをそのままにされたのです。しかし神は眠りから覚めた人のよう敵を討って、民を助けてくださいました。神はエフライム族を見離しユダ族を選んでシオンの山を選び、とこしえの基を据えられました。そしてダビデを選びイスラエルの民を養うようにされたのです。

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