詩編87編 全ての母なるエルサレム


「私の泉はみな あなたにあります」詩篇87:7

くぅ~ママのちょっと一言
シオンとは神の都、エルサレムを指します。エルサレムは諸国の母と位置づけられ、エルサレムを中心として諸国がひとつになって世界の平和が訪れることを詩人は望んで歌っているのでしょう。しかしこれが書かれたのはおそらく、バビロン捕囚後、戦いの絶え間のない時に歌われたものとのこと。実質エルサレムが崩壊しているにも関わらず、幻のエルサレムを目に浮べ、世界平和の夢を語っているのです。
アメリカの奴隷解放を願ったルーサーキング牧師の「I have a dream」の演説を思い出します。アメリカの社会で奴隷差別が横行するなかで、キング牧師は白人と黒人が手を取り合って作る社会が来ると語るのです。不可能と思われたことが、今実現しています。「地球上から戦争がなくなり、平和が来るなんてそんなことあり得ない」と言う前に、そのような日が来る事を語ろうではありませんか。

聖書要約
エルサレムは神様の清い山の上にそびえています。神の都エルサレムを神はどこよりも愛しておられるのです。人々は神の庇護の下にあるこの都を称えるのです。エジプトやバビロン、ペリシテやツロ、はるかエジプトも神の都に属するのです。シオン、エルサレムはすべての人の母。祝いの席で皆が歌い踊り、神の都エルサレムこそ、すべての人を生かす泉であると言うでしょう。

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