詩編89編 それでもなお


「しかし わたしは彼から恵みをもぎ取らず わたしの真実を偽らない。」詩篇89:33

くぅ~ママのちょっと一言
神はダビデを選び、彼と彼の子孫にとこしえに王の座を与えると約束してくださったのですが、イスラエルの現状は絶望的な有様です。詩人はその悲惨さを嘆きます。神の主権の素晴らしさとその神の約束の恵みの大きさをとうとうと述べた後に嘆きの文章がくるだけに、詠む者も「なぜ…」と肩の力を落としてしまいます。しかし最後の一文で大きな慰めが与えられます。
現実がどうであれ、それでもなお私は神を信じます。それでもなお神は大いなる方です。それでもなお神は私の神なのです。

聖書要約
神の慈しみをとこしえに讃美します。神はこう言われます。私はダビデを選び、彼と契約を結びました。「あなたの子孫をとこしえに王座につける」と。あなたのように権威のある方は一人もいません。あなたは真実そのものです。傲慢なエジプトは神の手で裁かれました。天も地も神の手の中にあります。神は力強い右の手を上げ、正しい裁きを去れる方です。
いかに幸いなことでしょう。私たちを勝利へと導いてくださいます。神は私たちを守ってくださるのです。
神は預言者を通して私たちに告げられました。「私はあなた達の中から一人の若者、ダビデを選んで王とした。私は彼を強め祝福し、愛で包もう。彼は「あなたこそわが救いの岩」と呼ぶでしょう。私は彼を地上で最強の王としよう。子孫に至るまで支えよう。しかし彼の子らが私の戒めを守らないなら、私は罰する。しかし私は彼の間に立てた契約は破棄しない。」と。
しかしあなたは彼を拒否されたのはどうしてでしょうか。彼から王冠を剥奪されたのはどうしてですか。彼を人々の面前で恥をかかされました。
ああ、神様いつまでこんな状態が続くのでしょう。人がいかに弱いかはあなたが一番ご存知でしょう。かつてダビデに約束された恵みはどこに行ってしまったのでしょう。敵ですら王を辱めるのです。
しかしそれでもなお私はあなたをほめたたえます。とこしえに。

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